62歳オバ記者、血尿騒動に新展開！こわばった表情の医師が語ったのは…

温泉旅行での深酒をしたあと、なんの前触れもなく血尿が出てしまったオバ記者。

まさかの事態に動揺を隠せないまま、その翌日、かかりつけ医のもとを訪ねたのだった。連載160回目となる今回は、血尿騒動のその後の顛末について。

＊　＊　＊

連日の大酒のあと、トイレに入ると…

“月曜断食”でいい感じで痩せたと思ったら、ペットロスだ、心臓発作だ、血尿だ？　ダイエットのサイトじゃなかったんかい、という声が聞こえてきそうだけど、62才ともなると、ダイエットの道だってまっすぐじゃないんだって。あっちに寄り道、こっちで立ち往生の蛇行走行。しばしお付き合いを。

前回、栃木県・那須湯本の『鹿の湯』に出かける前夜に、午前2時まで６時間に及ぶ深酒。現地では、温泉、食事、お酒、寝る。一夜明けて温泉、お酒、寝る。で、いい気分になってトイレに入ったら、便座の中が真っ赤っか

生まれて初めて血尿を見た衝撃で、何をどうしたらいいか、しばしフリーズ。慌ててネットに「血尿」と入れてみると、「膀胱がん」の文字が‼　しかも私のように血の色がはっきりと出ているのは、色が出ない血尿よりヤバいと書いてある。

翌日になっても”血尿”は変わらない

でも考えてみたら、今年1月に心臓発作を起こしてから２回、直近では4月に尿検査をしているんだよね。そのときになんの兆候もなかったのに、４か月後にがん？　落ち着いて今度は「お酒　温泉　血尿」でネット検索したら、あちゃ～っ。

これまで温泉とお酒はつきものだと思って生きてきた私。でも、ダメなんだってね。アルコールを飲むと脱水症状を起こすのは、知っていたよ。温泉に入って脱水症状になるのも、そりゃあね。で、このふたつを組み合わせると、W脱水症状で血尿？

東京に帰った翌日は朝から仕事だったけど、トイレに入ると前日より薄くなっているとはいえ、昨日が赤ワインのボルドー色だとしたら、ロゼ色になったけど、赤いおっしこであることは変わりはない。

「真っ赤な血尿が…」に医師の答えは？

親友のK子さんにいうと、「私に話したこと全部、医者に話して。血尿なんてただごとではないよ」と軽く言われれば、そりゃそうだ。尿の色は琥珀色になってきたけど、ことの経緯を近所のかかりつけ医、坪井医院の坪井秀太医師に話しましたよ。

最初に「真っ赤な血尿が」と言った瞬間の坪井医師の緊張した顔といったらなかったね。でも前夜の深酒の話や、那須塩原の硫黄温泉の強烈さ。現地での飲酒の話をすると、医師の顔がどんどんほぐれていって、「血液サラサラになる薬を飲んでいると、ちょっとした傷でも大流血になるんですよね」と言うの。「もちろん尿検査をしないと正確なことはわからないけどね」。

患者はコトの重大さを医者の顔で判断する。坪井医師と話していたら、大丈夫だと確信したね。

だからといって今後、温泉に入ったらお酒は一滴も飲まない、なんてことは言いません。深酒した翌日に温泉に入らなければいいのよ。1泊なのに欲張って、四回も濃い硫黄泉に入ったのもマズかった。なにごともほどほどに。こんなことを62年生きているのに、まだわからない自分が、ほんとに情けないよ。

オバ記者（野原広子）

1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』（日本テレビ系）に出演したこともある。昨年、”月曜断食”で7か月で11kgの減量を達成。