62歳オバ記者、血尿の危機再び!? お酒を飲んであの温泉地へ！

オバ記者が、温泉で血尿騒動を起こしたのは約1か月前のことだった。大酒を飲んで温泉に入ったあと、トイレで用を足すと…。

そして、その温泉地へ再び向かおうとしていた。連載162回目となる今回は、「血尿騒動の地へ再び」の巻です。

＊　＊　＊
「あんた、バカ？」と言われることは百も承知で、いま再び、行ってきました。那須湯本の鹿の湯へ。

9月初めの連休に、深夜３時までの深酒をしたあげく、１泊２日で那須湯本温泉に行って、硫黄の濃い温泉に入りつつ、極旨のレモンサワーなんぞを飲んでいたら、翌日ボルドー色のオシッコが出た。

帰京後、かかりつけの病院へ行ったら、「血液サラサラの薬を飲んでいると、ちょっとした出血でも大流血になるんですよね」というの。どうやらお酒と温泉で脱水症状を起こし、膀胱に傷がついたらしいんだわ。「ちゃんとした検査をしないとわからないけど」と先生が言うから尿検査をしたけど、その結果を聞きにいこうとしている間にオシッコは元のシャンパンゴ―ルドに。

で、検査結果を聞きに行かず1日伸ばしにしていたら、10日もたたないうちに「ぇ、鹿の湯ってそんなにいいの？」と年下の友だちふたりが私の袖を引っ張るのさ。

温泉に日帰りで行く前夜は飲み会に

「…う～ん、日帰りなら行けそう、かな」

「日帰り、上等！　じゃ、バスの乗り場と時間、決まったらラインして」

「了解」

とは言ったものの、内心びくびくよ。実は、前回と同様、前夜に飲み会が入っていたの。

前回の深酒は50才の男ふたりとだったけど、今回は20代女子と、30代、40代の男ふたりで、3人とも去年から私が首を突っ込みだした“政界”の人。聞きたいことは山ほどあるし、それより何より仕事抜きでも飲みたい気持ちのいい人ばかり。

放っておいたら気分よく飲めるだけ飲むのがオレ流…って、高血圧の薬を飲んでいる62歳の女がいうことじゃないぞ。このあたりで軌道修正しないと、ロクなことにならないぞと、何度も自分に言い聞かせ、赤坂の串焼きの店でまず注文したのがプチトマト。

セーブしながらちびちび飲んでいたら…

続いての焼き鳥は4人でシェアして、あとはエイヒレの炭火焼きと、もつ煮込みと、サラダ。飲み物は乾杯のビールの後は焼酎のお湯割り一杯をちびちび。おほほほ、私だってセーブ飲みをしようと思えばできるんだって。

と、気を許しておしゃべりに夢中になっていたら、あれ？　湯呑のお湯割りが減ってないじゃないの！　目の前に座っているのは、かつて大臣の秘書官も務めたことがある議員秘書の男子で、まあ、その酒の注ぎ方のさりげないことといったらないんだわ。

湯呑を手の平でおおって、“難”を逃れたけど店を出たら、20代女子がもじもじしている。実は彼女、恋に悩んでいて、その顔を見たらつい「もう一軒、軽くいく？」とつい。

しかしあのボルドー色のオシッコのインパクトは自分でもよほどだったのね。私ったら、ちゃんと夜中の12時前に家にたどり着き、6時間寝て、翌日バスに乗って「鹿の湯」へ。到着してからは、こまめに水分補給をして、温泉は20分だけ。

新たなるダイエット法を決意

で、帰りに寄った道の駅でなすを買い、その夜のうちにグリルで焼いたら、見てよ、この瑠璃色を！

愛猫、三四郎を亡くしてあっという間の2か月。悲しみ太りで、ヒップあたりにもこもこと肉がついてきたけど、2回目の「鹿の湯」と、秋なすですっかりリセットされて、体の奥から元気の素が湧きだしてきた感じ。

さぁ～て、何か新しいダイエット法に取り組もうかな。

オバ記者（野原広子）

1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』（日本テレビ系）に出演したこともある。昨年、”月曜断食”で7か月で11kgの減量を達成。