健康・医療

MCTオイルで痩せるワケ、そのダイエット効果は?簡単アレンジを内田理央が体験!

今話題のMCTオイル。でも、ダイエットや健康にいいと言われている理由を知っている?

佐藤晋さん、内田理央さん、加藤超也シェフ
佐藤晋さん、内田理央さん、加藤超也シェフ(左から)
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食用油を広く扱う日清オイリオが、2019年9月19日に都内でMCTオイルに関するセミナーを開催。サッカー日本代表長友佑都選手専属シェフの加藤超也さん、タレントの内田理央さんが登壇した。

MCTオイルとは?

NISSHIN oillioの佐藤晋さん
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そもそもMCTオイルとは、ココナッツなどのヤシ科植物の種子に含まれる中鎖脂肪酸を主成分としたオイルで、エネルギーとして消費されやすいのが特長。日清オイリオグループでは中鎖脂肪酸について50年近く研究してきたといい、理事の佐藤晋さんによると、中鎖脂肪酸は母乳にも含まれる成分で、非常に健康にいい成分と言えるそう。

「『日清サラダ油』や『BOSCO(ボスコ)オリーブオイル』などの油は長鎖脂肪酸で18~22個くらいの脂肪酸がついたもの。一方で、短鎖脂肪酸はお酢です。その中間で、8~12個の脂肪酸で構成されているものを中鎖脂肪酸といいます」(佐藤さん)

中鎖脂肪酸は英語で「Medium Chain Triglcerides」。その頭文字をとってMCTオイルと呼ばれている。

油は体のために必要な栄養素

「日常生活にMCTオイルを取り入れるメリット」をテーマに登壇した寺田さんは、「油脂や脂質は高カロリーで太りそう、できるだけ摂らない方がいいというイメージを持つ人も多い」と語る。

確かに、たんぱく質や炭水化物と比べて1gあたりのカロリーは倍以上で、同じ量の脂質を摂った場合には太りやすいと言えるそう。

寺田新准教授
東京大学准教授の寺田新さん
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「ただ、脂質に関しては、エネルギー源になるだけでなく、細胞膜やホルモンの材料、ビタミンEなど脂溶性ビタミンの吸収を高めるなどさまざまな効果があるので、欠かすことのできないものだと思います」(寺田さん)

また、寺田さんは摂取カロリーが消費カロリーを上回ることが肥満の原因とし、摂取カロリーを減らすダイエットは必要な栄養まで減ってしまい不健康な体になる可能性があるため、消費カロリーを増やすダイエットの方がよいとされていると語った。

そして、カロリー消費は主に、「基礎代謝」、「身体活動によるエネルギー消費」、「食事誘発性熱産生」の3つに区分されるという。

「食事誘発性熱産生とは、食事によって消費されるカロリーのこと。食事をすると体がポカポカしてくると思いますが、このときがエネルギー消費の高まっている状態なんです」

では、どうすれば熱産生が増えるのか? そのカギとなるのが、MCTオイルなのだそう。

MCTオイルでなぜ痩せるのか、その効果は?

MCTオイル消化の図解
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長鎖脂肪酸は胃から小腸にはいったのち、リンパ管を通って筋肉や脂肪に吸収されるという。一方、MCTオイルなどの中鎖脂肪酸は、門脈という肝臓に直接つながる血管の中にはいり吸収される。その後、肝臓で代謝されてエネルギーとして使われるので脂肪の中に蓄積しにくい、というのが大きな特徴なのだそう。

グラフ
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「MCTオイルを摂った場合には普通の油を摂ったときと比べて、『食事誘発性熱産生』が約1.5倍くらいになると言われています。このエネルギー消費のアップは、運動に比べたらはるかに少ないですけれども、長期間の積み重ねで徐々に体重が減少してくるということにつながっていきます」(寺田さん)

また、成人73名を対象に、MCTオイルを5g配合したマーガリン(14g)を12週間毎日摂取してもらった実験も紹介された。この実験では、長鎖脂肪酸を5g配合したマーガリン(14g)を摂取したグループと比較して、体重も体脂肪率も減少したという結果が出ていることがわかった。

「効果としては小さいかもしれませんが、急激に痩せるとリバウンドしやすくなったりとかなかなか継続しづらいという面があります。でも、食事は必ず食べると思うので、その普段の食事の油を一部変えることで、徐々に効果を得ることができるのがMCTオイルの力だと思います」(寺田さん)

寺田さんは最後に、食事にプラスして、できれば運動を行ってエネルギー消費を増やし、時間をかけてでも無理せずできるダイエットとしてMCTオイルを取り入れてほしい、と締めくくった。

内田理央もMCTオイルの実力を実感!

内田理央と加藤シェフ
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加藤さんと内田さんは、MCTオイルとビューティーをテーマにトークセッションを行った。

内田理央
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オイルが好きだという内田さんは、野菜やパンにつけたり、味噌汁にプラスしたりと、テーブルには必ず置いて、日頃からMCTオイルを食事に取り入れているという。「たっぷり摂ると、お肌の調子もツヤツヤになっているような気がしますね」と、その実感を語った。

MCTオイルを摂取するファットアダプト食事法とは?

「ファットアダプト食事法」を取り入れ、長友選手などのスポーツ選手に食事を提供している加藤さんが、さらにMCTオイルの魅力を解説。この食事法は、MCTオイルやオリーブオイルなどの脂質を意識的に摂取し、エネルギーの主体を糖質から脂質に変える体質を作るというもの。これは、糖質と脂質、両方のエネルギーを効率的に使うことができるため、持久力の向上につながり、さらに運動後のリカバリーにも効果的なのだそう。

加藤さんによると、アスリートに限らず、体形を気にしている人や理想のボディを手に入れたいという人が取り入れると、体脂肪をエネルギー源として活用できるようになることでダイエット効果が期待できたり、オイルを意識的に摂取することによって過度な食欲の増進が抑えられ、内臓などの疲労が軽減できる効果が期待できるとか。

「糖質を過剰に摂りすぎてしまうとAGEs(エイジス)という悪玉物質が増えてしまうこともあって、それがシミやシワの原因になってしまいます。ですから、糖質量のコントロールをしながら、必要な脂質を摂取するのが大切です。MCTオイルなどを摂取することで、飲む美容液として取り入れていただけたら美肌効果もあると思います」(加藤さん)

MCTオイルを使った簡単スムージーを紹介

スムージーを作る内田理央
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そして、加藤さんがMCTオイルを使ったレシピとして提案した「MCTオイル入りグリーンスムージー」を、内田さんがステージ上で作って試飲してみることに。材料はパイナップル、キウイフルーツ、レモン、豆苗、豆乳の5つで、これにスプーン1杯のMCTオイルをイン。

内田理央
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豆苗を使ったスムージーは初めて、と驚く内田さんに、「生で使用できますし、ビタミンも豊富です。むくみの解消に効果的なカリウムも含まれているので、撮影を控えているモデルさんなんかは、朝飲むと2時間後に排出してくれるという効果も期待できます」と加藤さん。

内田理央
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MCTオイルを入れる前のスムージーと入れたものを飲み比べて、内田さんは「味が変わらない! オイルっぽさとかクセがないので、おいしく飲めます」とコメント。

無味無臭のため素材の味を損なわずに料理にプラスできることも、MCTオイルのメリットで、マヨネーズと混ぜて野菜などの味付けに使うのもオススメなのだとか。

内田理央
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最後に「美容や健康については普段から気を使っているんですが、ストイックにやるというよりは、自分らしく取り入れてゆるくやっていくのがポリシーでもあるので、これからもMCTオイルを活用して、理想のボディを目指したいと思います」と内田さんが決意を語り、イベントは幕を閉じた。

【データ】
日清オイリオ
https://www.nisshin-oillio.com/

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