17万部を突破するベストセラー、『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』(ダイヤモンド社)の著者であるデイヴ・アスプリーさんが来日。
体重140kgだったアスプリーさんは試行錯誤をして編み出した“完全無欠ダイエット”で、50kg以上の減量を達成。自身の経験について尋ねると、「最初の25kgよりも、残りの25kgを減らすほうがつらかった」と話す。
「体重が減っても、食べものへの飢餓感は太った状態のときのまま。だから、ダイエットでリバウンドするのは当然なんです。でも、MCTオイルを摂ると、これに含まれる中鎖脂肪酸がホルモンを痩せた体重に合わせて調整してくれるんです」(アスプリーさん。以下、「」同)
ココナッツの抽出液であるMCTオイルは、ほぼ純粋な短鎖・中鎖脂肪酸から成る。これは脳の燃料となるケトン体に、ただちに転換されるのだとか。つまり、MCTオイルとグラスフェッドバターを加えた“完全無欠コーヒー”を飲むことで、厳しい食事制限や計画に従うことなく、いわゆる“ケトン体ダイエット”同様の効果を得ることができるそう。
「“完全無欠コーヒー”は飢餓感を抑えてくれる上、脳の機能を増進させて、ハイパフォーマンスを実現してくれる。忙しくて必要以上のエネルギーをダイエットに費やしたくない人や、僕のような怠け者にぴったりのダイエット方法なんですよ(笑い)」
さらに、MCTオイルは睡眠中の脂肪燃焼も助けてくれる。でも、“完全無欠コーヒー”さえ飲めば大丈夫だと考えたり、これを食欲を抑えてくれる一食置き換えのスムージーのように扱ったりするのは間違い。“完全無欠ダイエット”でもっとも重要なのは「自分の体に健康な食材選びをスタートすること」と、アスプリーさんは言う。
「例えば、書籍では“グラスフェッドの牛肉”を完全無欠なたんぱく質として紹介しています。これが手に入ればもちろんベストですが、手に入らないのならオーガニックなど、それに準じる質のものでもOK。ちょっとでも体にいいものを摂ろう、と食材の質を重視して選ぶことが重要なんです」
とはいえ、書籍で紹介されている食材には、そもそも日本ではなかなか手に入れづらいものも。そこで、日本で簡単に入手ができる“完全無欠”な食材と、体にいい食材の判断基準を教えてもらった。