そろそろ衣替えの季節だけれど、かさばる秋冬ものを出すのは面倒…。そこで、ズボラな人は収納ベタな人でも簡単に衣替えができて、ついでに時短で収納できる方法を紹介します。
一気に替えるとかえって手間。少しずつ入れ替えを
「衣替えは、服の要・不要を確認し、使いやすい収納にするチャンス」というのは、ホーム・オーガナイザーの吉島智美さん。
しかし、いろいろ出し入れすることになるので、丸1日かかるような大仕事になり、億劫に感じがち。
「一度に全ての衣替えをしようと思うから大変なのです。季節は少しずつ変わるので、衣替えの後、たまたま暑い日があってせっかくしまったのにまた出す、なんてことがないように、週に1回、少しずつ衣替えをするのがおすすめです」(吉島さん・以下同)
そこで、衣類を“見える化”して、無駄のないクローゼットへと進化した、吉島さん宅の“出し入れラクラク 押し入れクローゼット”を拝見した。
収納を工夫してすき間時間で!1日5分だけのゆる衣替え
◇ふすまレスで出し入れしやすく
「ふすまは片側しか開かず、開けるのも手間なので、取り除いて広く、出し入れしやすくしました。隠したい時はロールカーテンで」
◇上段はかける収納にするとラク
「使いやすい場所なので、横にポールを渡して、大容量のかける収納に。かけられる服はなるべくかけると、衣替えも収納も楽」
◇引き出しの衣替えは最小限に
「一段目は衣替えなしの下着やソックス類。ほかは春夏・秋冬別、アイテム別に引き出しを分けているので、衣替えするのは2段目の1つだけ。スポーツウエアが入っていて、手前と奥を入れ替えれば完了」
◇使いにくい天袋には軽いものを
「衣装ケースに詰め込んで天袋にしまっているのを見かけますが、上げるのに重いし、落ちてくると危険。天袋は軽いものをしまう場所と考えます」
◇下段の奥行きも活用して
「スペースを最大限に活用すれば、衣替えが最低限で済みます。衣装ケースは引き出しタイプで、奥行のある押入れサイズを。しまうアイテムに合わせて、高さの異なる引き出しを選ぶと便利ですよ」
時短で衣替えする7つのコツ
1日5分で衣替えを終わらせるには、収納の仕方、しまい方など、ちょっとしたコツが必要!
【コツ1】 押し入れをかける収納に
押し入れには季節外れの服をしまって、使う時期にクローゼットに移動、という衣替えが発生しがち。上段に突っ張り棒やポールを渡してかけられるようにすれば、位置を入れ替えるだけで押し入れ内で衣替えが済む。
【コツ2】 シーズンごとにまとめておく
(1)冬物
上着など冬物は、家族の分もまとめて1か所に。衣装カバーで夏冬の色分けも。
(2)中間
シャツ、薄手カーディガンなど1年中着るものは出し入れしやすい中央に。
(3)夏物
半袖やノースリーブなど、夏にしか着ないものは、冬物と反対の端にまとめて。
【コツ3】 アイテムの混在を防ぐ
トップスやボトムスが混在すると、衣替えも手間が倍増。混在防止にラベリングをしたり、ポールに洗濯ばさみを挟んで区分するのも手。
【コツ4】 天袋は軽いものだけ
入れ物はビニール袋でOK。ニットや夏用掛け布団など、軽くてかさばるものを収納。
【コツ5】 季節外の服には半分だけかぶせる「半カバー」を
衣装カバーをかけると、中身がよくわからなくなりがち。半カバーは、ほこりがかかる肩はカバーしつつ、どんな服かはわかるので、衣替えもしやすい。
【コツ6】 引き出し内は、袋ごと移動で秒で入れ替え完了!
ひとつの引き出しに夏冬の服が入っている場合、夏物はビニール袋に入れて区切っておく。衣替えの際は、その袋ごと引き出しの奥へ移動。
【コツ7】 通年アイテムの引き出しがあれば、衣替えが減る
Tシャツやキャミソールなど気温によって1枚で着たり、重ね着をしたりするアイテムは衣替え不要。通年用の引き出しをひとつ作っておくと便利。
この人に聞きました:吉島智美さん
ホーム・オーガナイザー、2級建築士。片づけのカウンセリングや著書を通して、より良い人生を送るためのコツを提案している。
撮影/菅井淳子
※女性セブン2019年10月17日号
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