健康・医療

痩せる食べ物の選び方|下腹ぽっこり、むくみ解消などに役立つダイエット食材

くびれなし、下腹ぽっこり、むくみの取れない体…がっかり体型に悩んでいる人にこそ、試してほしい食材がある。『図解 食べれば食べるほど若くなる法』(三笠書房)の著者である管理栄養士の菊池真由子先さんが、効果的に悩みを解決する食材を教えてくれた。どれも手軽に買えて調理しやすいものばかり。しっかり食べて、美スタイルを手に入れちゃいましょう!

くびれ:しょうがのダブル成分がたまった脂肪を燃やしつくす!

しょうがと、スライスされているものがならんでいる
写真/ゲッティイメージズ
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しょうがには2つの辛み成分がある。たまった脂肪を分解して燃やすジンゲロンと、血行を促し代謝を上げて脂肪燃焼のサポートをするショウガオールだ。2つの成分の相乗効果で余分な脂肪がそぎ落とされれば、メリハリのあるボディーラインも期待できる。

「ジンゲロンもショウガオールも、生で摂るより加熱した方が成分が増え、脂肪燃焼の効果も上がります。そこで、常備していただきたいのが『くびれオイル(しょうがオイル)』。そのままサラダにかけると辛すぎますが、炒め物やスープなど、毎日の料理に小さじ2(1人分)を足すだけで、ダイエット効果が期待できます」(菊池さん・以下同)

おすすめ“しょうが”レシピ

●牛肉と大根のしょうがあんかけスープ
【1】牛肉(ロースまたはもも)40gと大根1/3本は細切りにする。
【2】鍋に、水2・1/2カップと【1】を入れて煮る。途中であくをすくい、大根が煮えたらおろししょうが小さじ1と塩小さじ1/2を入れる。
【3】【2】がひと煮立ちしたら、水溶き片栗粉(片栗粉・水各大さじ1)を入れてとろみをつける。

●くびれオイル(しょうがオイル)
【1】鍋にオリーブ油100gを入れて中火で温め、細かな泡が立ってきたら、皮つきのみじん切りしょうが100gを入れ、1分間箸でかき混ぜながら加熱する。
【2】【1】を保存容器に入れ、冷めたら冷蔵庫へ。冷蔵なら1週間保存できる。

下腹ぽっこり:食物繊維豊富なごぼうで腸をきれいにする

3本のごぼう
写真/ゲッティイメージズ
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食べたものをきちんとエネルギーに転換できず、余分な脂肪や糖分がたまった結果、下腹が出てしまう。解消するには、代謝しやすい体と排泄しやすい腸内環境を作ること。

「下腹が出ている人の多くは便秘気味。まずは、便秘を改善しましょう。そこで活躍するのが、食物繊維が豊富なごぼう。ごぼうの食物繊維は不溶性食物繊維。腸を活発に動かし、消化管内で水分を抱え込んで便をやわらかくし、排泄をスムーズにします。さらに、食物繊維には便秘の元凶となる悪玉菌を抑制し、善玉菌を増やす働きも。善玉菌が増えれば代謝も上がり、やせやすい体になります」

わかめのフコキサンチン、きのこのキノコキトサン(特に多いのはえのきたけ)にも脂肪燃焼効果があるので併せて摂りたい。

むくみ:きゅうりが体内の余分な水分を排出

3本のきゅうり
写真/ゲッティイメージズ
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むくみは主に、血液やリンパ液の滞りと、塩分の摂りすぎで起こる。長時間、座りっぱなしでいるなど、同じ姿勢を続けることで血液やリンパ液の流れが滞って起こるむくみの場合は、ストレッチや睡眠で解消できる。一方、塩分の摂りすぎはきゅうりが解決。

「体液の塩分濃度が上がると、濃度を調整しようと、体が水分をため込んでしまうためむくみが生じます。余計な塩分を排出するために必要なのが、きゅうりに含まれるカリウム。カリウムには、ナトリウム(塩分)と結合して、余分な塩分を排出する働きがあります」

カリウムは熱に弱く、加熱調理すると成分が約30%も流出してしまうので、生で食べるのがおすすめ。加熱するならスープなど汁ごと食べられる料理を。

教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん

菊池真由子先生の笑顔のプロフィール写真
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健康運動指導士。30年以上にわたり、ダイエットや生活習慣病の予防対策などに関する栄養指導に携わる。主な著書に『図解 食べれば食べるほど若くなる法』(三笠書房)など。

取材・文/佐々木めぐみ イラスト/うえだのぶ

※女性セブン2019年12月5日・12日号

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