ニットを着るこの時季に活躍するのが毛玉取り器。マクセルイズミの『とるとるシリーズ』は、累計出荷台数約455万台を突破するヒット商品だ。女性社員の一言がきっかけになって開発されたという毛玉取り器の歴史と進化し続ける性能に迫った。
今や当たり前のように使われている毛玉取り器だが、その始まりとなったのが、マクセルイズミの『とるとるシリーズ』だ。その歴史は33年前までさかのぼる。
泉精器製作所(当時)は、長野県松本市に本社を置き、主にメンズシェーバーやヘアケア製品などの理美容機器の製造販売を行う家電メーカーだ。ある日、社内の女性社員が何気なく口にした一言から始まった。
「ニットの毛玉が取れる機械があればいいのに」──。
このつぶやきを聞いた男性社員は、シェーバーの技術を応用して毛玉取り器を作ることを思いついた。毛玉を取る構造は、小さな穴がパンチングされた外刃の中を内刃が回転するシェーバーの構造からヒントを得た。また、回転する刃がファンの役割を果たし、取れた毛玉はダストボックスにたまる構造となっている。当時は、今までにない製品だと注目が集まり、世界中に広まる大ヒットとなった。
仕組みや形は変化していないものの、33年の間に時代ごとのユーザーニーズに合わせて進化し、便利になっている点が、シェア率No.1たるゆえんだろう。
例えば、刃と生地の間にリング状のガードをつけることですき間をつくり、衣類の質感そのままに毛玉だけをカットする「ふわふわガード」は、33年前にはなかった機能だ。この機能が実現したことで、「毛玉取り器を使うと、衣類に穴があいてしまう」という悩みが大幅に解消されることとなった。
切れ味を保ちながら生地のダメージも軽減
『とるとるシリーズ』は2019年9月にリニューアルし、流行のくすみカラーを取り入れた5機種を展開。今回のリニューアルポイントは大きく2つある。1つは、衣類をいたわりながら着たままでも毛玉をカットできる「Careモード」を搭載したこと。外刃に接する内刃の高さを調整し、「くの字」形になっている内刃を逆回転させることで、生地へのダメージを軽減しつつ、従来の切れ味を保つことができるようになった。さらに、大量の毛玉や、毛足の短い毛玉をカットできる「Powerモード」も搭載した。もう1つは、乾電池が不要な充電・交流式の製品をラインアップしたこと。フル充電ならコードレスでも最大約38分使用することができる。
毛玉取り器は、今や100円ショップでも買えるが、衣類を守る安心の技術力と豊富なモデルから選べるのが、『とるとるシリーズ』の特徴。直径65mmの超大型刃を採用しているモデルは、カーテンやソファなどといった家具にも使用できる。今までの毛玉取り器に飽き足りない人だけでなく、毛玉取り器を使ったことがない人にも試してほしい逸品だ。
【DATA】
刃の直径は45mm、52mm、65mmの3種類。バリエーション豊富で、使い方によって好みのものを選べる。オープン価格。マクセルイズミ 電話:0263-86-5311
※女性セブン2020年1月1日号
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