新型コロナウィルスの影響でマスク不足が深刻化していますが、花粉症の人にとって、この時期にマスクが手にはいらないのは、深刻な悩みでは? 今年は暖冬の影響などで花粉の飛散時期が早く、全国的に3月上旬から中旬にかけて飛散量がピークを迎えるともいわれています。
そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、花粉症のつらい症状緩和に役立つお助けレシピを直撃!
できるだけ薬に頼らずに花粉の時期を乗り越えたいライターFが徹底レポートします!
もっちり食感がクセになる!お手軽ヘルシー「れんこんシュウマイ」
――蒸したてホカホカのシュウマイ、とてもおいしそうですね。
有里:シュウマイは、点心の中でも家庭で手軽に作れるのが魅力。このもっちりとした食感を一度味わうと、やみつきになりますよ!
――止まらなくなりそう!
有里:れんこんを使うことで、一般的なシュウマイと比べてだいぶヘルシーに作れるので、食べすぎても大丈夫! それに、れんこんのネバネバには花粉症の症状を和らげる成分が含まれているので、花粉症に悩まされている人には特におすすめしたいレシピです。
――まさに、私も悩まされています。
有里:1日に40g程度のれんこんを2週間ほど食べ続けると、花粉症の症状を緩和できるといわれています。私も最近毎日このシュウマイを食べていますよ。花粉症対策というより、おいしさにハマって毎日食べてしまうんですけどね。
――毎日食べたくなるおいしさで、花粉症にもおすすめなんて最高ですね。楽しみです!
《材料》(20個分)
豚ひき肉…250g れんこん…100g たまねぎ…100g 砂糖…大さじ2 しょうゆ…大さじ1 片栗粉…大さじ3 鶏ガラスープの素…小さじ1 シュウマイの皮…20枚
《作り方》
【1】 たまねぎはみじん切りにして、れんこんはすりおろす。
【2】 ボウルに【1】と他の材料をすべて入れて、よく混ぜ、シュウマイの皮で包む。
【3】 蒸し器(深鍋)に水を入れて熱し、【2】をせいろに入れて10分ほど蒸す。
皮ごとすりおろして効果UP!れんこんのネバネバ成分がつらい症状を軽減
――れんこんはシャキシャキとした食感の印象が強いですが、すりおろすと、こんなにモチモチになるなんて! なんだか不思議ですね。
有里:れんこんは、部位や切り方によって食感が変わるという特徴があります。そして、れんこんを切ったときに糸を引いたり、すりおろしたれんこんのネバネバした粘り気に、花粉症の症状緩和に効果的な成分が含まれてるんです。
――ネバネバ成分がポイントなのですね。
有里:その通りです。れんこんのネバネバ成分を効率よく摂取するには、すりおろすのが一番。また、れんこんの皮には、花粉症の症状緩和に役立つポリフェノールも含まれているので、皮ごとすりおろすことで効果アップを期待できますよ。
――皮にも栄養が! 捨ててしまうのはもったいないですね。
有里:はい。すりおろしたれんこんはシュウマイの他にも、お好み焼きやチヂミ、ポタージュなどにアレンジしてもおいしいですよ!
――どれもおいしそう! いろいろバリエーションがあれば、飽きずに食べられますね。
ランナーズフード=ダイエットフードとしても最適!
――有里さんは、普段かられんこんをよく食べているそうですね。
有里:はい。祖父母がれんこんを作っていたので、幼い頃からなじみ深い食材ということもありますし、何よりこのもっちりとした食感が大好きで、れんこんシュウマイは本当によく食べています。
――蒸し料理は油を使わないからヘルシーだし、れんこんたっぷりでお腹にたまるのもうれしいですよね。
有里:そう。それに、疲労回復に効果的なビタミンB群を豊富に含む豚肉、アリシンを含むたまねぎも使っているので、私も現役の頃からよく食べていました。
――作り置きしておけるのも魅力ですね。
有里:そうですね。「れんこんシュウマイ」は、私にとって欠かせないランナーズフードの1つでした。ランナーズフードはダイエットフードとしても最適なので、体のバランスを取りたいときにもおすすめです。
――花粉症の症状緩和以外にも、メリットがいろいろあるのですね。
有里:はい。れんこんは食物繊維が豊富なので、便秘解消や腸内環境改善にも役立ちますし、ビタミンCやミネラル、ポリフェノールなども含まれている栄養価の高い食材です。ぜひ積極的にとっていただきたいですね。
――花粉症の人はもちろん、そうでない人も、ですね。
有里:はい。れんこんを食べ続けることで、体調にプラスの変化を感じられたらいいですね。
――私も今日からさっそくれんこん生活を始めます! 有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございました!
有里:こちらこそ! レシピでは100gとしましたが、れんこんの量はお好みで150gくらいまで増やしてもOK。好みのもっちり感を見つけてみてください。おいしく食べて花粉症対策、“アリ”だと思います!
* * *
この時期、多くの人が悩まされる花粉症。花粉を体内に取り込まない工夫をしたり、薬を飲んだりするだけでなく、体の中からアレルギー症状を和らげるアプローチをしてみてはいかがでしょうか。
ネバネバ成分が花粉症の症状緩和にはたらきかけるれんこんは、食物繊維やポリフェノールも豊富で美容の観点からも優秀な食材。意識的に取り入れていきたいですね。
レシピ考案:市橋有里
いちはし・あり。1977年11月22日、徳島県生まれ。アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。2000年、シドニーオリンピック日本代表。「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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