調子が悪いと、明るく生き生きとした姿で過ごすのは難しいもの。でも、ちょっとした不調を自分で改善できたらうれしい。
これまで2万人以上に施術、400人以上のプロセラピストを養成してきたカリスマエステティシャン・出口アヤさんの著書『30秒セルフエステでオンナを磨く』(三笠書房)。同書には、美容健康業界で27年活動してきた出口さんのノウハウで考案されたメソッドがたくさん掲載されている。
滞りがちなリンパの流れを改善し、筋肉を緩めて引き締めるセルフエステで、見た目年齢マイナス10歳を目指すこともできるとか! さらに、顔の悩みを解決するだけでなく、美人になるためのアドバイスも掲載されているので、全身のケアの参考にも。
そこで今回は、出口さんも不調改善のために実践しているという、足裏マッサージのやり方を紹介。簡単なテクニックを覚えて、セルフケアにチャレンジしてみて。
内臓が不調と感じたら足裏マッサージがおすすめ
足や手など、体の末端にあるツボには、臓器や器官、神経などの状態が反映されているという考え方のもと行う健康法のリフレクソロジー。語源は、「リフレックス=反射」と「ロジー=学問」を組み合わせた造語なのだそう。
出口さんも内臓の不調を感じたときは、自身で足裏マッサージを行っているとか。それだけ、内臓の不調には足裏マッサージが一番効果的だと感じているという。
◆リフレクソロジーの考え方
リフレクソロジーでは、足裏は体全体を反射していると捉え、足裏の特定部分を刺激することで体にも変化をもたらすと考えられている。
例えば、消化器系の調子がよくないときは、土踏まずのあたりが痛いはず。そこを揉むなどすれば、その反射区に対応した臓器や器官に働きかけることができる。
◆リフレクソロジーのメリット
内臓など、直接触れることができない部分にも、反射区を通してアプローチできるのがポイント。足裏を刺激することで心身の不調を整え、自然治癒力も高めることができるという。
また全身の血流も改善されるため、エネルギー不足のときや免疫力をアップさせたいときにもおすすめ。
◆カギの手のやり方
指を曲げ、細かい部分をほぐすときに使うやり方。主に人差し指を使う。広い部分は人差し指と中指の2本をカギ指にする。
不調に応じた反射区はココ!
リフレクソロジーを行うときはクリームやオイルを使い、すべりやすくすると、より効果的!
◆便秘・胃腸の調子が悪い
土踏まずの部分が胃、その下が大腸や小腸の反射区。
【1】足裏土踏まずの部分を、グーの手を使ってつま先からかかとに向かって5回流す。
【2】両親指のはらを使って、土踏まず全体を10秒程度もみほぐす。
【3】両親指の指先を使って、土踏まず全体を10秒程度指圧する。
◆冷え・むくみ解消
【1】足指を中心に向かって折り曲げたとき、一番へこむところが、太陽神経叢(たいようしんけいそう)=湧泉と呼ばれるツボ。この部分に、両親指を重ねて5回指圧する。
【2】親指先を使って、内くるぶし・かかと上部から、足の人差し指に向かうイメージで、斜め上(尿管の反射区)に5回流す。
【3】内くるぶしから指4本分上の骨と筋肉の境目にある三陰交(さんいんこう)のツボを、親指のはらを使って5回指圧する。
◆生理痛・生理不純
【1】親指のはらとカギにした人差し指の関節を使って、かかと(生殖器の反射区)をつまむように挟んで、かかと全体を10秒程度もみほぐす。
【2】内くるぶしのかかと部分(子宮の反射区)を親指のはらを使って、半円を描くようにして10秒程度ほぐす。
◆ストレス解消・脳疲労の改善
【1】人差し指と中指を曲げてチョキの手を作り、足の親指の根元を挟んだら、かかと側に向かって5回流す(脳の反射区)。
【2】太陽神経叢の反射区から、小指側の斜め下(副腎の反射区)を親指の先で5回指圧する。
【3】足指を折り曲げたときにくぼみができる場所(太陽神経叢の反射区)を、両手親指の先を重ねて5回指圧する。
◆眼精疲労・肩こり
【1】使う手と反対側の手で5本の足の指を外側にそらし、かぎ指にした人差し指を使って、親指の付け根から小指の付け根までを5回流す(目の反射区)。
【2】人差し指と中指を曲げてチョキの手を作り、足の親指を根元から挟んだら、左右交互に5回刺激する(首の反射区)。
【3】人差し指と中指を曲げてチョキの手を作り、小指の付け根から2cmほど下を挟み、かかと側に向かって5回流す(肩の反射区)。
教えてくれた人:出口アヤさん
でぐち・あや。美容家。一般社団法人 国際セルフエステアカデミー代表理事。年会費600万円の会員制エステで責任者を務めたあと、麻布十番でエステサロンを開業。女優やモデルなど、多くの著名人をはじめ、これまでに2万300人以上の施術を担当。養成したセラピストは400人を超える。アロマセラピー、リフレクソロジー、リンパマッサージ、マタニティマッサージ、気功、東洋医学、心理学などを学び、オリジナルの技術を生み出し、女性誌をはじめ各メディアで注目される。しかし、2011年に発症した手の持病により、エステティシャンを断念し、自分自身で美と健康を維持できるノウハウを広く伝えるべく「セルフエステ」を確立した。https://deguchi-aya.com/
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