【見どころ4】影の主演!? 兄役オ・ジョンセの演技が光る
好きなものは、作家コ・ムニョン、恐竜、ストライプのシャツ、嫌いなものは、蝶、嘘、頭をなでられること――。オ・ジョンセ(43歳)は、繊細でとても温かい心をもった自閉症のサンテになりきり、“サンテ・オッパ(ムニョンがサンテを呼ぶ呼び方で、韓国語で「サンテ兄さん」の意)”の愛称で呼ばれ、親しまれています。
それはもう圧倒的な存在感で、主演2人を食ってしまったのではないかと言われたほどで、ときに激しくぶつかりながら、不器用に互いを思いやる兄弟の姿には、何度も胸が締めつけられます。
同じくNetflixで配信中のドラマ『椿の花咲く頃』では、セクハラ・パワハラ気味にヒロインに絡む中年オヤジ役で視聴者を絶妙にイラつかせ、「第56回百想芸術大賞授賞」で最優秀助演俳優賞を受賞している名バイプレーヤーです。
不思議な魅力と中毒性のある『サイコだけど大丈夫』ですが、「『愛の不時着』よりずっと好き」という熱烈なファンも多いのです。
誰も想像すらしなかったコロナ禍の今。知らず知らずのうちに心にたまった疲労を、このドラマを見て、温かい涙を流しながら癒してみてはいかがでしょうか。
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『サイコだけど大丈夫』
教えてくれたのは:韓国エンタメライター・田名部知子さん
『冬のソナタ』の時代から16年、K-POP、韓国ドラマを追いかけるアラフィフ・オタク記者。女性週刊誌やエンタメ誌を中心に執筆し、取材やプライベートで渡韓回数は100回超え。韓国の食や文化についても発信中。2018年に韓国の梨花女子大学に短期語学留学し、人生2度目の女子大生を経験。twitter.com/t7joshi
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