冬物の衣類や寝具は、クローゼットの中でもスペースを取りがち。そこで活躍するのが、衣類圧縮器。100円均一ショップなどで売っている「圧縮袋」ではなく、「圧縮器」である。
家電ライターの田中真紀子さんがおすすめするのは、コリアマーケティングが販売する『GOOD TRAVEL PLUS』だ。
冬用のかさばる衣類も2分の1以下に圧縮
「手のひらサイズのコンパクトなハンディー衣類圧縮器です。ブランケット、ぬいぐるみ、冬用のかさばるアウターや部屋着などの衣類を、この圧縮器一本で、2分の1以下のサイズまで簡単に圧縮できます」(田中さん・以下同)
◆手押ししなくても掃除機を使わなくても、簡単に圧縮!
従来の圧縮ツールといえば、袋に衣類などを入れたあと、手押しで空気を押し出す衣類圧縮“袋”が主流だった。
「圧縮袋は掃除機で吸わないとしっかり圧縮できず、自宅で使うにもやや面倒ですし、旅行先でもなかなか使えないのが難点でした。一方、この衣類圧縮器ならグングン吸い込んでくれるし、軽量でかさばらない。自宅はもちろん、外出先でも重宝します」
コロナ禍では使用シーンは室内になることが多そうだが、それでも十分役立つ。
「本来は旅行や出張先で活躍するものですが、外出自粛ではかどる家の片付けや衣替えでも使えますから、今のうちに使いこなしておきたいですね。そうすると、いずれ旅行先や出張先でスムーズに使えるはず」
では、実際の使用感などはどうか。5つの視点からジャッジしてもらおう。
【使用感】従来の圧縮袋のような手間がなく、満足のいく圧縮に
使い方は、衣類を詰めた専用の圧縮袋に、衣類圧縮器を装着して、付属のUSBコードをつなげてボタンを押すだけ。あとは自動で圧縮してくれる。USBコードは手持ちのモバイルバッテリーにつなげて使う。自宅であれば、USB-ACアダプタにUSBコードをさしこみ、コンセントに直接つないでもOK。
「専用の圧縮袋に衣類など圧縮したいものを入れ、ジッパーで閉めます。この専用の圧縮袋が優秀で、袋の丸いバルブ(空気の出入りを開閉で調節するもの)にネジがついているため、圧縮器を回し入れてしっかり装着できるんです。掃除機のように手で圧縮器の先端を押さえておく必要がなく、手がかからないのが本当に助かります」
空気を抜くときは、USBケーブルに接続し、電源をオンすればジワジワと空気が抜けていく。
「2~4分で圧縮が完了したら自動で止まります。圧縮器を外したら、キャップを閉めればOK。掃除機に比べると吸引力は弱いので、『あっという間に圧縮!』というほどのスピード感はありません。ただ、圧縮中は完全お任せできて他の作業ができる点はすばらしい。圧縮具合も、カチカチになるまでしっかり圧縮でき、衣類が約2分の1サイズまでコンパクトになるのも助かります」
【手軽さ】掃除機で吸ったような“カチカチ圧縮”がラクラク
手軽さは抜群。なにせ、手動ではなく、自動で圧縮してくれるわけだから。
「掃除機を持ち出すことなく、“掃除機レベル”までカチカチに圧縮してくれる点では本当に手軽です。バルブに圧縮器を固定できるのも使いやすいですね」
持ち運びもしやすい。
「重量わずか148gと軽く、サイズも手のひらに収まるコンパクトさ。旅行バッグに入れるにしても、全く場所を取りません」
【時短】自分がその場にいなくても圧縮してくれる
圧縮中は他のことができる点で、時短度は◎。
「圧縮自体は時間がかかりますが、前述のように、圧縮している間は放っておいて他の作業ができるので、手間がかかりません。圧縮と他の作業を同時並行できるのは、忙しい人にとって大きなメリット。また、一度圧縮すると、その衣類がコンパクトになって取り扱いが楽になります。それによってパッキングや片付けの効率がアップし、時短にも貢献するといえます」
【コスパ】荷物が多い人、使用頻度が高い人は元が取れる?
本体と圧縮袋(Sサイズ2枚、Mサイズ2枚)、USBコード、専用ポーチが付属して税込5390円。
「圧縮袋は100円均一ショップにも売っているので、いくら機能性が高いとはいえ、この価格は少し高い印象はあります。ただし、旅行や出張が多く、使用頻度が高い人には非常に便利なので、値段なりの価値は実感できるでしょう。少なくともパッキングが苦手で、帰りにはいつもスーツケースに荷物が入りきらなくなる私には必須アイテムになりそう」
スーツケースに荷物が入り切れず、あふれた分を宅配で自宅に送ってしまいがちな人も、数回の利用で十分元が取れそうだ。また、衣替えのときも、衣類や寝具が2分の1以下のサイズになれば収納に余裕ができ、新たな収納グッズを買い足す必要もない。その点でも、コスパは悪くない。
ただし、次の点に注意。
「圧縮袋はSサイズだとけっこう小さく、別売りで追加すると5枚入りで2000円前後。また、モバイルバッテリー、もしくはUSB-ACアダプタで給電しながら使うため、どちらも持っていない人は別途購入する必要もあります」
【意外性】圧縮度の高さに脱帽!
小ぶりな見かけによらず、大きな仕事をしてくれる点で意外性高し。
「手のひらサイズで非常にコンパクトなのに、前述のように意外とちゃんと吸ってくれます。外出先で圧縮袋といえば、丸めて空気を押し出すタイプが一般的なので、こうしたモバイル型衣類圧縮器があると非常に重宝します」
まずは自宅で使いこなし、旅行ができるご時勢になったらぜひフル活用したい。
【データ】
コリアマーケティング(日本総代理店):ハンディー衣類圧縮器『GOOD TRAVEL PLUS』
https://km-link.jp/good-travel/
販売価格:5390円(税込) ※圧縮袋(36㎝×36㎝のSサイズ2枚、60㎝×50㎝のMサイズ2枚)、USBコード、専用ポーチつき
販売場所:家電量販店、Amazon、楽天市場などのECサイト、ほか
この人に聞きました:田中真紀子さん
白物家電・美容家電を専門とするライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。
取材・文/桜田容子
●ソファの下も立ったままお掃除!シャークのコードレス掃除機『EVOPOWER SYSTEM FLEXモデルCS501J』【スマート家電レビュー】
●ふたの開閉、ゴミ袋の密閉、次の袋のセットが全自動で!『townew スマートトラッシュボックス T Air X』【スマート家電レビュー】
●コードレスで服のシワ伸ばしも楽々!ティファールの衣類スチーマー『スチーム シュシュ コードレス』【スマート家電レビュー】