「Nipponキュイジーヌ~発酵~」は、目でも楽しめ免疫力もアップ!
夕食は地下1階にある、星のや東京「ダイニング」をチョイス(コース料理1万8000円<税サ別>)。日本の食文化とフレンチの技法を融合させた「Nipponキュイジーヌ」は、星のや東京のダイニングでのみ提供されるオリジナル。現在はコロナに負けず内側から元気になるように免疫力を高める「発酵」がテーマの料理が提供されています。
日本各地の「発酵食品」を、星のや東京の料理長・浜田統之氏が自ら足を運び選定、フレンチの技法でアレンジしたとあって、どれも独創的で発見が多くあります。浜田氏の料理は、味はもちろんプレゼンテーションも楽しみのひとつ。始まる前からワクワクします。
◆「5つの意思」と名付けられたシグネチャー料理
フグの身と卵巣の粕漬けを、通常は肉料理で利用することの多いマデラソースとトリュフであわせパイで包んだ一品「稀:ふぐの白子のパイ包み」からコースはスタート。続いて提供されるのは、「5つの石」ならぬ、「5つの意思」と名付けられた、浜田料理長のシグネチャー料理です。
「酸・塩・苦・辛・甘」という五味を、小さな料理に詰め込んだ料理は、見た目も繊細でかわいらしく、食べるのがもったいなく感じるほど。「発酵」がテーマという通り、小肌のルーローは柿酢のシートで巻かれ、いかのメルゲーズには、新潟の調味料「かんずり」を用いるなど、それぞれの料理には、古来から親しまれた発酵食品が取り入れられています。
そして、メイン料理はお品書きに「驚:牛」とある一品。塩こうじに漬けて柔らかく煮込んだ牛肉と野菜に、目の前で鶏ベースの出汁をかけて完成します。
牛肉はほろほろで柔らかく、優しい味わいのスープとの愛称も抜群。お品書きに「驚」とある通り、中に隠れている「あるもの」を混ぜると、スープがきれいなルビー色に。味わいも洋風へと変化するさまが楽しめます。
添えられたカトラリーにも注目を。ナイフとフォークは福井の龍泉刃物とのコラボで、星のや東京オリジナル。ナイフの持ち手は貴重な本煤竹を利用したものだといいます。
柑橘類が主役のデザートは、見た目も美しく、ショウガや日本酒ジュレ、ヨーグルトのアイスクリームなど、さまざまな味わいが複雑に絡みながらも、さっぱりとした味わい。
続いて運ばれてきた2つめのデザートは……わたあめで作られたかわいらしい雪だるま! 中に、いちごのデザートが隠れているのですが、どのように登場するかは、食べるときのお楽しみに。
前菜からデザートまで7つのお料理は、お腹も心も満たしてくれて、大満足。レストランは個室、あるいは十分な換気対策を講じた席でいただけますが、インルームダイニングでもディナーメニューを提供。好みに応じてチョイスされるといいでしょう。
朝食は、客室で楽しめます。
地上約160mでのプライスレスな体験「天空深呼吸」
早起きをして、ぜひ体験したいのが「天空深呼吸」(要予約:無料)。なんとアクティビティの舞台は、高層ビルの最上階、地上160mとあって、向かう道中からテンションがあがります。
◆マスクを外して絶景を前に深呼吸
十分な距離を保てるため、マスクを外してもOKとのことで、絶景を前に大きく深呼吸。外でこんなにすがすがしい体験をしたのは、コロナ禍になってから初めて! 刻一刻と街や空の色が変化する幻想的な光景をみながらのストレッチは、体だけではなく、心まで柔らかく元気にしてくれます。星のや東京に宿泊したら、ぜひ体験したい一押しのアクティビティです。
残念なことに、安全上の理由からカメラやスマートフォンの持ち込みができません。プライスレスな体験は、ご自身の目と心に焼き付けてお持ち帰りください。
東京を再発見するアクティビティは記念日に最適
星のや東京では、舟遊び、人力車、2階建てのオープントップバスなど、見慣れた東京の街を新しい角度から眺め、魅力を再発見できるアクティビティ(有料)が用意されています。近くには、皇居の東外苑、江戸時代の名残がある歴史的な街など、散策も楽しい場所。お江戸マイスターに相談すれば、好みに応じたオリジナルなコースや体験を提案してくれるそう。
星のや東京での滞在は、日本各地、あるいは時代をさかのぼって旅をしているような気分になります。思うように出かけられないコロナ禍だからこそ、絆を深めに、あるいは心身のメンテナンスに、親しいかたと訪れてみてはいかが?
【DATA】
■「星のや東京」
住所:東京都千代田区大手町一丁目9番1
アクセス:東京駅丸の内北口より徒歩10分 /営団地下鉄 大手町駅 (A1、C2c出口より徒歩2分)
料金:1泊1室 8万4000円〜(税・サ別、食事別)
※ 1泊2食プランもあり(2名一室の1名あたり料金)
夕食/星のや東京「ダイニング」 1名・4万3200円(税・サ別)~
夕食/部屋食 1名・3万7200円 (税・サ別) ~
https://hoshinoya.com/
■「お江戸マイスター」
https://hoshinoya.com/tokyo/experience/oedo/
■「星のや東京ダイニング」
星のや東京 BF階 (宿泊者専用、要予約)
料金:ディナーコース 1万8000円(税サ別) /インルームダイニング 星のや東京御膳8000円(税サ別)
https://hoshinoya.com/tokyo/dining/
教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん
旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年よりNHKラジオ『Nらじ』月一レギュラー。トラベルナレッジ代表。(https://www.travel-k.com/)旅ブログも行っている。(http://www.murata-kazuko.com/)
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