汗をかく季節はマスク蒸れでメイクくずれが気になるところ。くずれて、ほうれい線の溝に入り込んだファンデーションが、乾くとひび割れに見えてしまって…。
ひび割れに見えない肌作りの最新メソッド「コアフェイストレーニング」を表情筋研究家の間々田佳子さんが教えてくれました。シリーズ17回目は「ほうれい線の解消」です。
笑いすぎも笑わないのもほうれい線の原因に
「クッキリはいったほうれい線は、加齢で頬の弾力が落ちてたるんでしまうことが主な原因ですが、実は笑いじわによる表情グセもほうれい線として刻まれます。笑うときに、いつもほうれい線にしわを寄せて笑っている人は、若くても溝が深くなってきます。
一方、表情が乏しい人も同様です。顔の筋肉を動かしていないため、筋肉が固まって“重し”になり、たるんでしまいます」（間々田さん・以下同）
隠すより歯を見せたスマイルが素敵
ほうれい線は顔の使い方を変えなければどんどん深くなる一方です。
「ほうれい線の溝が深い人には、ほうれい線に対して外側（頬側）と内側（口元側）の肌の質感が異なる人が多く見られます。外側の頬の部分の肌は、ふっくらぷよぷよしているのに、口元は硬くなって潤いのない感じ。
これは、笑うときに頬は動かしているのに、口周りだけをギュッと閉じている可能性があります。ほうれい線を目立たなくするためには、口元側もよく動かして頬側と同じ質感にすることが大事。できれば豊かな表情で顔全体をまんべんなく動かすのがベストです」
頬も口もしっかり動かしてほうれい線を伸ばすエクササイズがコアフェイストレーニングの「ホクホクほうれい線」です。
コアフェイストレーニング「ホクホクほうれい線」のやり方
【1】椅子に座り、座面に座骨を立て、座骨で座面を押しながら背筋を伸ばす（このとき肩が上がらないように注意）。額とあごは床に対して平行にし、首の後ろを伸ばす。
【2】軽くあごを引き、「ホー」と言いながら、ほうれい線を思いっきり伸ばしたまま5秒キープ。
【3】「クー」と言いながら、伸ばしたほうれい線をゆるめて5秒キープ。
気になる人は【2】～【3】を3～5回繰り返す。
「ポイントは、ホーのときにほうれい線が消えるまでしっかり伸ばしてクー」緊張したほうれい線を縮めてリラックスさせること。継続して行い、ほうれい線周りの筋肉がやわらかくなって弾力が戻れば、ほうれい線の凹凸も解消されます」
ほうれい線はこまめに伸ばしてゆるめる
「私は以前、仕事や趣味に没頭するとついつい脱力顔になってしまい、その顔が定着して使わない表情筋が衰えて垂れ、ほうれい線がクッキリ刻まれていました。コアフェイストレーニングを続けているうちにずいぶん改善されましたが、朝起きてほうれい線が残っている日もあります。
そんな日は、前日にほうれい線を伸ばしていなかった。そのことに気づいてからは毎日しっかり伸ばしています。1日の終わりに伸ばすのもいいですが、効果的なのはトイレにはいる度に伸ばすなど、何かをするついでにこまめに行うこと。特に、たくさん笑った日は笑った回数だけ伸ばしましょう」
“老け顔アイテム”のほうれい線はマスクを着けているうちに消すのが狙い目ですよ！
◆教えてくれたのは：表情筋研究家・間々田佳子さん
コアフェイストレーニング考案者、ままだよしこメソッド株式会社代表。19歳の時にインドに渡り、顔のヨガを学ぶ。2010年フェイシャルヨガの高津文美子氏に師事し、インストラクター認定資格を取得。以後、顔ヨガブームの火付け役として美容業界を牽引。2020年より自身の新メソッド「コアフェイストレーニング」を考案し、顔の「軸」を見つけることで顔を引き締め、表情・印象をピンポイントで変えていく「顔のトレーニング」の普及を行う。講演・テレビ出演も多数。これまでに出版した著書は13冊累計56万部を突破。講座受講者は3万人を超える。主な著書は 『日めくり まいにち、顔ヨガ！』（小学館） 、近著に『間々田佳子のかんたん顔筋トレ』（KADOKAWA）がある。『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『NHKニュースシブ5時』『行列のできる法律相談所』『シューイチ』『この差ってなんですか？』他、多数のメディアにも出演。https://ameblo.jp/yoshiko-mamada/
取材・文／佐々木めぐみ
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