いよいよ新米の季節が到来！ いまは、炊飯器の実力次第で普段食べている米がもっとおいしくなること、ご存じでしょうか？ 家電ライターの田中真紀子さんによると、昨今、銘柄別においしく炊き分ける「銘柄炊き」の機能を搭載した炊飯器がブームとのこと。
「銘柄炊きとは、その銘柄の魅力を最大限引き出せる炊き方で炊飯する機能です。一般的な炊飯器のようにすべての銘柄を平均的な味に仕上げるのではなく、各銘柄の粒の大きさ、水分量などに合わせて火力や加熱時間を最適化。銘柄によって炊飯時間も異なります」（田中さん・以下同）
多様化する米の銘柄を楽しみたい――ニーズに応えるべく炊飯器が進化
なぜここまで「銘柄炊き」が注目されているのでしょうか。
「米の銘柄が多様化し、食感や味の好みによっていろんな銘柄を味わう。そんな楽しみ方が広がってきました。
昔は米の銘柄といえば、『コシヒカリ』や『ササニシキ』、『あきたこまち』などがメインでしたが、昨今は『ゆめぴりか』『つや姫』『ななつぼし』ほか、実に多種多様な銘柄が市場に出ています。令和元年に品種登録された銘柄は、なんと800銘柄以上。
銘柄によって異なるのは、主に食感と甘み。例えば食感は、粘り気の多さによって『しゃっきり』寄りか『もちもち』寄り、甘みは糖度の高さによって『甘い』寄りか『あっさり』寄りか、というように――。銘柄によってここまで違うなら、銘柄ごとに魅力を最大限に味わいたい。そんなニーズに応えているのが、銘柄炊きです」
炊き分けできる種類は、多いモデルで70銘柄も
銘柄炊きができる炊飯器は、年々進化しているとのこと。
「特筆すべきは、炊き分けができる種類の豊富さ。炊き分け対象となる銘柄は、メーカーによって異なりますが、多くのメーカーが毎年新たに登録される新銘柄の中から厳選して追加しています。中には、現時点で最大70銘柄炊き分けできるモデルも。
また米は、作られた年によっても特徴が異なるため、アプリと連携することでその年の米の出来栄えに合わせてプログラミングをアップデートできるモデルもあります。さらには、炊き方そのものも『しゃっきり』『もっちり』と炊き分けでき、好みや料理に合わせて食感が選べる機能もスタンダードになってきています」
銘柄米を少量ずつ購入して食べ比べをしたり、メニューに合わせて銘柄を変えるといった楽しみ方をしたい人にもおすすめの銘柄炊き。
中でも注目の最新モデルは？ 田中さんに3つあげてただきました。
【1】タイガー魔法瓶 『土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100』
土鍋で炊いたご飯が好きな人に田中さんがイチオシの一品。
炊き分けできる銘柄は70種！ 本物の土鍋を使い高火力で炊く
「内鍋に蓄熱性の高い本物の土鍋を使用し、最高温度280℃と高火力を実現。さらに圧力を段階的にコントロールしたり、過剰な熱や蒸気を取り除くなど独自の技術によって、おいしいご飯が炊けます。そのクオリティは、各メディアの賞を総ナメにするほど」
そして銘柄炊き分けできる種類は全国各地の70種類。これは、現時点で業界最多（田中さん調べ）だそう。
「より多くの銘柄を楽しみたい人にもおすすめです。玄米や麦めしがおいしく炊けるなど、ヘルシーメニューに力を入れている点も高評価です」
【2】パナソニック 『スチーム＆可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX1シリーズ』
米の鮮度など状態にかかわらず、おいしさを追求したい人には、こちらのモデルがおすすめだそう。
米の個性を把握し、最適に炊き上げる。銘柄選びのサポートも！
「パナソニックの炊飯器は、とにかく炊き分けが得意。米の個性を把握し、最適に炊き上げてくれます。例えば米は、精米後から乾燥が始まり鮮度が下がりますが、その鮮度を『圧力センサー』で検知し、最適な圧力とスチーム温度でおいしく炊き上げてくれるのです」
炊き分けできる銘柄は全国63種類。また、アプリと連携すれば、迷える銘柄選びを助けてくれます。
「パナソニックの専用アプリ『キッチンポケット』をダウンロードし、問診に回答するとおすすめの銘柄を提案してくれるので、好みの銘柄に出合えるかもしれません。さらにその年の出来栄えに合わせて炊き方をアップデートできるので、米の状態にかかわらずおいしく炊いてくれます」