11月に旬を迎えるゆず。ゆずは捨てるところなし、と言われるほど使い道が豊富な果物です。お金のプロフェッショナルである節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんも、ゆずの種を使った手作り化粧水を愛用しているそうです。そこで、化粧水の作り方やゆずの活用法について教えてもらいました。
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11月が最旬!ゆずのパワーに注目
11月が最旬と言われるゆず。ゆずに豊富に含まれるカリウム、ビタミンC、クエン酸は、風邪予防や疲労回復に効果があるといわれています。
栄養は果肉よりも果皮に多い
実は果肉よりも果皮にビタミンCが多く含まれており、抗酸化作用も強いそうです。薄く切った皮を、ほかの食材と一緒に酢漬けにしたり、料理に添えたりすることで、香りや彩りを楽しめるだけでなく、栄養素も一緒に摂ることができます。
レモンよりリモネンが豊富
また、柑橘系の香りの成分・リモネンも、レモンより豊富だといわれています。このリモネンにはリラックス効果や血行促進作用などがあります。
ゆずの種のぬるぬるの正体はペクチン
ゆずは果肉、果皮だけではなく、種にも栄養があります。ユズの種には、ペクチンという水溶性食物繊維の一種が付着していて、これが種の周りのぬるぬるの正体なんです。ペクチンといえば、ジャムの材料としても使われているもの。また、手作り化粧水の美肌効果も、このペクチンによるものです。
材料2つで簡単手作りゆず茶
温かいゆず茶は寒い時期にぴったりの飲み物ですが、買うと意外と高いですよね。ゆずの種のペクチンを使えば、自分でも作ることができますよ。もちろんジャムとしてトーストに塗ったり、ヨーグルトに入れて食べたりしてもおいしいです。
まず、種を水に浸してトロトロになったらざるなどで漉して、ペクチンを取り出してください。あとはペクチンと刻んだ果皮や果肉、砂糖と一緒に煮るだけです。砂糖の量は、果皮と果肉の重さの70~80%にあたる量が目安です。
ゆずの種を活用した手作り化粧水の作り方
最後に、私が使っている手作り化粧水のレシピを紹介します。
消毒をした蓋つきの空きビンに、消毒用エタノール100cc、ゆず1~2個分の種を入れて、種が固まらないように、1日1回はビンを振って成分を抽出しましょう。種を漬けてから1か月程度経ったらこれを材料に化粧水を作ります。
ゆずの種を漬けたエタノールとグリセリン各15ccと精製水100ccをボトルに入れて、よく混ぜたら完成です。
エタノールの代わりに、焼酎を使っても大丈夫です。ただし、体質に合わない人もいるので、どちらの材料で作る場合も、肘の内側などで必ずパッチテストを行ってくださいね。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/吉田可奈