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英語ができない人がどうしても間違いがち 英語と日本語の決定的な違いとは?

英会話初心者の上達のコツとは?(Ph/Photo AC)
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コロナ禍が収束したら、海外旅行に行きたい!と考える今だからこそ、おうち時間で英会話が上達できたらうれしいですよね。ジュリアーノ熊代さんの英会話教室には、より海外旅行を充実させたい、という理由で英語を習うクライアントも多いそうです。

そんな熊代さんによると、英会話初心者こそ、英文法の語順の感覚をつかむだけで英語力が格段にアップすると言います。熊代さんの著書『​​have do getで英語は9割伝わります!とっさの英語に強くなる! 魔法の万能3動詞』(世界文化社)でも紹介されている英語上達のコツを解説してもらいました。

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これだけ覚えればOK!英文法の語順

学生時代に、英語の授業で文法を習った思い出があるでしょう。けれど、文法と聞くだけで、苦手意識を感じてう~ん、と頭を抱え込んでしまう人も多いはず。でも、これだけ覚えればOKの語順を知れば、頭を悩ませることはありません!

初心者マークとアルファベット
英語が苦手でも、頭を悩ませないで!(Ph/Photo AC)
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日本語と英語の語順の違いを知ろう

まず、英語は絶対に主語(誰が)、動詞(動き)、目的語(何に)の順番であることを覚えておきましょう。

日本人が英会話を習得するときに、まずつまずきがちなのが、ついつい日本語の1番目にきている言葉から訳すことです。たとえば、「昨日、新宿に行ったんです」だと、「yesterday」「Shinjuku」「go」と考えてしまいがちですよね。言いたいことは分かるけれど、このままでは英会話力は向上しにくいです。

単に日本語の順番通りに訳してしまうと、話が複雑になったときに、まったく違う意味になってしまいます。「今日気分が悪くて病院へ行った」と言いたいときに「today」「feeling」「bad」「hospital」「go」…単語を並べるだけだと、聞き手はかなり想像力を働かせる必要があるんです。

日本語の構造を図解
日本語の構造と英語の構造の違いをチェック!(『​​have do getで英語は9割伝わります!とっさの英語に強くなる! 魔法の万能3動詞』〈世界文化社〉より)
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なぜなら英語の場合、「hospital go」という言葉は、病院そのものが動くことを指します。聞き手は、「そんなはずないよな」と一度現実に戻って、相手の言いたいことを推測する必要が出てきます。

せっかく英単語が思い浮かぶならば、「I go to the hospital…」と聞き手にもスッと伝わる順番に並べられるようになるのがベストですよね。それでは、どんなふうに考えるようにすればいいのか、ご説明します。

日本語を英語に訳すときは、一言目ではなく動詞から

英語力UPの一歩目は、まず日本語の一語目から訳すクセをやめることです。日本語は英語とルールが異なっていて、語順が自由な上に、主語を抜いても通じてしまうもの。「今日は家族と新宿に行く」「新宿に今日は家族と行く」どちらでも通じますし、主語がなくても「私が」ということがわかりますよね。

けれど、そんな自由な語順の中でも、日本語で不変なのは動詞が最後にくること。さきほどの例で言えば「行く」です。

そこで英語に訳すときは、まずは日本語で最後にくる、動詞を探すクセをつけましょう。動詞に注目するようにするだけで、英語力は格段に変わりますよ。動詞の前に必ず主語がある、ということを忘れずにいれば、英語の語順どおりの「I go…」からはじまる文がすぐに完成します。

英語の構造を図解
英語の語順を覚えることがポイント!(『​​have do getで英語は9割伝わります!とっさの英語に強くなる! 魔法の万能3動詞』〈世界文化社〉より)
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1人でできる文法トレーニングの方法

1人でコツコツ、くり返しできる練習法は、作文のシミュレーションですね。いきなり、今言いたいことをすべて英語にしてみよう、なんて出題されたら、ちょっと難しいですよね?「今日は仕事の後に、友人の花子ちゃんと新宿で待ち合わせて飲みに行くよ」だなんて、情報が多すぎて、どこから訳したらいいか混乱しがちです。

新宿駅の入り口
英文は「誰が」「何をする」から考えましょう(Ph/Photo AC)
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そこで、まずは「私は飲みに行く」と、「誰が」「何をする」=主語+動詞で考えましょう。これならば動詞は「飲む」だから「drink」だ!とわかりますよね。主語は「I」。ここにさらに補足的に「with my friends」「in Shinjuku」「today」と情報を付け加えていくだけで、かなり完成形に近い英文ができます。

付け加えるのは難しくても、まずは「誰が(主語)」「何をする(動詞)」を英語でうめる練習を繰り返して、なれてきたら少しずつ情報を増やしていけばいいんです。主語→動詞のクセづけをするだけで、聞き手に親切な英語を話すことができますよ。

「今日は友人と飲みに行く」と主語+動詞で報告ができるようになるだけで、ネイティブな聞き手にとっては、「どこに行くの?」「何を食べるの?」など会話がつながりますからね。情報が足りなくても、質問してもらえるきっかけになるので、英会話の最初のステップとしては、かなり上出来です!

◆教えてくれたのは:ジュリアーノ熊代さん

ジュリアーノ熊代さん
英会話講師のジュリアーノ熊代さん
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英会話講師。アルサス英会話代表。日本人の父とブラジル人の母をもつハーフ。生まれも育ちも日本(東京都日野市生まれ、和歌山県育ち)。そのため、もともと英語は全く話せなかった。赤点レベルの英語力で、17歳で単身10か月の米留学へ。絶望的に通じない日々に挫折を味わうが、あの手この手で伝わる英会話を模索。帰国後、英検1級、TESOL(英語教授法)の課程を修了し、1000人以上の生徒に英会話を直接教える中で独自のメソッド「ヤマトイングリッシュ」を確立。特技は空手(三段)と居合道(二段)。趣味はプラモデル製作。2020セミナーコンテスト東京大会優勝、全国大会3位。NHKや日本テレビなど、さまざまなメディアで翻訳や通訳、出演などで活躍中。https://twitter.com/kuma_of_gold?lang=ja

イラスト/市村譲 構成/イワイユウ

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