なにかと出費が膨らみがちな食費。節約しつつも、おいしい料理は食べたいもの。そこで、1か月の食費は家族4人で4万円以内に抑え、6年間で1000万円貯めた時短節約家・くぅちゃんさんに、節約におすすめの料理の作り方を教えてもらいました。今回、使ったのは「鶏むね肉」。パサパサしがちな鶏むね肉をどう活用するのでしょうか?
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おいしく節約できる!鶏むね肉がおすすめ
お肉を使ったメインのおかずは出費かかさみがち。ですが、鶏むね肉は他の肉に比べると、価格もお手頃で、くぅちゃんさんも「肉好きの家族に満足してもらうためには欠かせない」といいます。
「鶏むね肉は節約には神的食材。調理法や味付けを変えると食べ飽きません。わが家では、肉が安いスーパーでまとめ買いしています」(くぅちゃんさん)
火を止めたら放っておくだけ「鶏チャーシュー」レシピ
「火を止めたらあとは放っておくだけ。パサパサしがちな鶏むね肉ですが、鶏チャーシューにするとおいしく食べられます」
《材料》(4人分)
鶏むね肉…2枚(約500g) 水…1/2カップ しょうゆ…2/3カップ みりん…1/2カップ 砂糖…大さじ3 酢…大さじ1/2 長ねぎの青い部分…1本分 すりおろししょうが…小さじ1/2
《作り方》
【1】鶏むね肉は1枚ずつ巻いて円柱型に整え、巻き終わりは楊枝で3か所くらいとめる。
【2】鍋に【1】と水、長ねぎの青い部分、しょうゆ、みりん、砂糖、酢、すりおろししょうがを入れて中火にかける。沸騰したら弱火にして、肉を転がして全面を約2分ずつ加熱する。
【3】火を止め、ふたをして煮汁が冷めるまでそのままにして、肉に味をしみこませる。
まだある!鶏むね肉のおすすめ節約メニュー
くぅちゃんが普段、”ヘビロテ”している鶏むね肉のメニューは他にもあります。
1人分100円!「チキンカツ」
「これに出合ってから、鶏むね肉に対する考え方が180度変わりました!『パサパサ~!』や『かたい!』がありません。作り方は適当でも十分おいしく作れます。1人前100円でコスパも抜群です」
材料は、鶏むね肉と調味料だけ。作り方はシンプルです。
「鶏むね肉は皮をとって、観音開きにして上からラップをかぶせます。その上から、麺棒で叩いて薄くする。そのあと、そぎ切りにしてお酢と酒に約15分漬ける。酢と酒の量はだいたいひと回しくらい。
小麦粉とマヨネーズを水で溶き、バッター液を作る。鶏むね肉をバッター液、パン粉につけ、油で揚げたらでき上がりです」
作り置きのおかずに!「鶏ハム」
「お弁当や作り置きのおかずにもなる鶏ハムは、わが家の定番レシピ。なるべく大きなお鍋で作ると火の通りも心配いりません。小さなお鍋だと中まで火が通らないかもしれないので、しっかり様子を見ながら作ってくださいね」
鶏むね肉に塩、あとはビニール袋があればOK。
「鶏むね肉を二重にしたビニール袋に入れて、塩をまんべんなく振る。ちょっとかけ過ぎかなというくらいが、塩味が効いてちょうどいいです。大きめの鍋に水をたっぷり入れて沸騰したら鶏むね肉を入れます。火を止めてふたをし、お湯が冷めたら取り出してでき上がり」
そのままレタスに乗せたり、サラダに盛り付けたりして食卓に出すことが多いそうです。マヨネーズなどどんなドレッシングにも合いやすいですよ、と教えてくれました。
◆教えてくれたのは:時短節約家・くぅちゃんさん
会社員の夫、2人の息子の4人家族。看護師専門学校を卒業後、看護師に。結婚、出産で2回の転職を経て18年間、看護師を務める。共働きにも関わらずお金がたまらず、子供の教育費など将来に不安を感じ始め、節約に目覚める。節約に手間も時間もかけない「時短節約家」として注目を集め、テレビや雑誌に多数登場。著書に『節約主婦の今すぐ真似できる1000万円貯蓄』(KADOKAWA)がある。Instagram(@megum.
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