オミクロン株の感染拡大で医療機関もひっ迫、多くの自治体で県民割などの宿泊補助も休止に。旅がしにくい状況が続きます。こんなときこそ、先々の旅に備えて準備をしてみては? そこで、今回は旅行ジャーナリストの村田和子さんが、「50歳からの得する旅行術」をご紹介します。
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ワクチン接種証明は、スマホのアプリで発行しておく
ワクチン接種証明を行動制限の緩和に活用する「ワクチン・検査パッケージ」。実は県民割など、自治体の宿泊や旅行の補助でも活用され、宿泊時にはワクチン接種証明の持参が必要でした。
オミクロン株の拡大を受けて、「ワクチン・検査パッケージ」は1月半ばに一時中止になりましたが(※自治体によっては知事判断で継続)、県民割や先々のGoToトラべルキャンペーン再開の折には、接種証明が必要になることが予想されます。
紙で持参でもいいのですが、「忘れて適用が受けられない」という例が昨秋の県民割でも多くありました。旅だけではなく、経済活動の復興フェーズでは、接種証明が必要となる機会も増えてくることが予想され、今のうちにスマホで発行をしておけば安心です。
発行は、スマホから政府公認のアプリをダウンロード。日本国内用は、マイナンバーカードと暗証番号があれば、スマホに慣れていればガイドに従い、5分ほどで発行ができます。ただしアンドロイド端末は、マイナンバーカードの読み取り位置が機種ごとに違うので、ガイドを確認し、すすめるといいでしょう。
また、スマホに慣れていないと戸惑うことも多く、現に80代の私の両親はサポートが必要でした。時間のあるうちに、ご自身や親御さんの分も詳しいかたに聞きながら設定をされるといいでしょう。
その際、必ず政府公認のアプリをダウンロードすること(新型コロナワクチン接種証明書アプリ〈デジタル庁〉のページにあるQRコードからがスムーズ)。
マイナンバーカードの暗証番号は3回間違えるとロックがかかるので注意してください。証明情報が間違って表示されるケースも報告がされていますので、早めに発行・確認をするのをお忘れなく。
なお、現在3回目のワクチン接種が進んでいますが、状況が変わった場合には、追加発行が必要です。1度登録をしておけば、2回目以降は手順もわかりスムーズだと思いますので、練習かねて対応をしておきましょう。
なお、海外渡航に必要な「海外用」の登録には、パスポートも必要となります。こちらは渡航が具体的になってから発行をお忘れなく。
■新型コロナワクチン接種証明書アプリ(デジタル庁)https://www.digital.go.jp/policies/posts/vaccinecert
JRをお得に!ジパング倶楽部や50歳からの旅クラブへ入会
JRのジパング倶楽部は、男性満65歳以上、女性満60歳以上で入会できるJR共通の旅クラブ。年会費は個人会員なら3840円(税込)、夫婦会員ならふたりで6410円(税込)となります(※夫婦会員は、どちらかが満65歳以上なら一緒に入会OK)。入会のメリットは、JRの運賃が安くなること。年間20回まで最大30%割引でJRの切符が購入できます。
年齢的にジパング倶楽部の入会へ年齢が届かないというかたも、各JRでは50歳以上の旅クラブがあるので、入会を検討されるといいでしょう。入会方法や特典はそれぞれのJRで異なります。
例えば、JR東日本の「大人の休日倶楽部ミドル」は、Suica機能付きのクレジットカードへの入会が必要です。特典としてはJR東日本、ならびにJR北海道のきっぷが5%割引になるほか、年に数回、会員限定の乗り放題パスの発売があり人気です。
JR西日本の「おとなび」は、ネットから申し込みOK。会員限定のフリーきっぷやツアーなど特典が多くあります。
まずはご自宅のある地域、あるいは、よく旅をする地域のJRで入会を検討してみるといいでしょう。
■JR東日本 大人の休日倶楽部 https://www.jreast.co.jp/otona/guide/ticket.html
■JR西日本 おとなび https://www.jr-odekake.net/cjw/otonavi/
※その他のJRも、HPに案内があります