定期的に通ったときに“変化”に気づいてくれるか
納得のいく医者を見つけたとしても、通い慣れてくると落とし穴もあります。
「高齢になってくると定期処方などがあり、頻繁に医療機関に通うことも少なくないでしょう。その場合、“いつもと変わりませんね”と慢性的な診察を行っている医者は、あまりいい医者ではないかもしれません。定期的に通っているからこそ、顔色や足のむくみなどの変化に気づき、検査を提案してくれる医者が理想的です。それにより、大病が早期に見つかることもあります」
医療機関や医者を信頼できないと、同じ病で別の医療機関に行くことに。そんな“ハシゴ受診”をしていると、初診料を何度も支払うことになったり、同じ検査を繰り返すことになり、時間やお金を浪費し、治療が遅れることで健康までむしばまれてしまいます。そうならないために、頼りになる「いい医者」を見つけることが肝心です。
◆教えてくれたのは:医師・作家・もののおまちさん
1957年生まれ。青森県出身。医師としての活動と並行して、創作活動を続けている。日本内科学会認定総合内科専門医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専門医。著書に『真っ白な闇』、『骨の記憶 七三一殺人事件』(福原加壽子名義)など。昨年12月に出版した『Dr.おまちの「お医者さま」ウォッチング』は、現役医師ならではの役立つ情報が満載。
取材・文/小山内麗香