脚を細くしたいならどっち?
多くの女性が憧れる、引き締まった脚。でも、「筋トレをすると足が太くなるのでは」と不安に感じる人も多いのではないでしょうか。脚を細くしたい場合、次のどちらの方法が正しいでしょうか。
A「脚の筋トレ」、B「脚のマッサージ」
「正解はA『脚の筋トレ』です。ボディメイクのための筋トレでは脚が太くなることはないのでご安心ください。引き締まった脚を作るためには、『下半身をよく動かす』ことと、『筋肉をつける』ことが大切なのです」
一般の女性の脚が太くなる原因は、「体脂肪がついた」か「むくんでいるか」のいずれかであると中野さんは言います。そして、いずれの場合でも、筋トレにより筋肉量を増やすことが引き締まった脚を手に入れる近道だそうです。
「普段からよく歩き、常に階段を使うだけでもむくみなどは改善できます。まずは体を動かす習慣をつけることから始めてみましょう。もちろん、スクワットなどの下半身の筋トレも効果的ですので取り入れてみてください」
しかし世の中には、長年続く間違ったダイエット方法が信じられていると中野さんは指摘します。
「たとえば、『マッサージをするだけでセルライトがつぶれたり、脂肪が分解されたりして体外に排出される』といった話は間違い。そもそも皮下脂肪を揉んでも燃焼されることはありません。マッサージは疲れた筋肉をほぐすことで、一時的に血流を促したり、心身のリラックス効果が得られるのです。運動とマッサージの効果の違いを理解した上で、その日の体調に合わせて選んでください」
◆教えてくれたのは:フィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一さん
PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士。数多くのトップアスリートやチームのトレーナーを歴任。卓球の福原愛さんやバドミントンのフジカキペア(藤井瑞希さん・垣岩令佳さん)を担当した他、マラソンの神野大地選手の個人トレーナーとして広く知られる。2014年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化も担当。近年は超高齢化社会における健康寿命延伸のための啓蒙活動にも注力している。主な著書に『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)、『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)などベストセラー多数。https://twitter.com/nakanojames?lang=ja