気づいたらLINEの友達は1500人になっていた
「20代のころはパチンコばかりしていて、お店でおじさんたちと、前日の台の回転数から“○番の台がいいよね”なんて話ばかりしていました。だから同性の友達と恋愛話をする、なんて体験がスッポリ抜けています。あの頃はパチンコに、麻雀に夢中になり同棲中の彼氏に振られ、借金がかさみ、大変でした(笑)。
今はお仕事の関係者だけではなく、娘のママ友や動物愛護関係者など、交友関係が広がっています。気を抜くとギャンブルに嵌ってしまうかも知れないと自分でも油断できない自分がいます(笑)。自分で自分を見張りながら動物愛護にいそしむというのが正直なところです。
私は寂しがり屋なので、1人でいることが苦手です。20代で上京してから、1人で暮らした時間はほとんどありません。20年くらい前に前田健さん(享年44)の実家に入り浸っている時期もありましたね。LINEの友達を見てみたら1500人いましたね。もちろん連絡をとる人は少ないですが」
コミュニケーションの基本は家族関係
友人を作る秘訣は、家族を大切にすることだと青木さんは言う。
「家族がコミュニケーションの基本です。私の場合、母親との確執の解決は大きかった。そこから人間関係が楽になりました。娘も友達と仲たがいをしたときは“ママとケンカすると友達とうまくいかないんだよね”と言っています。友達の輪を広げたい、上手にコミュニケーションを取りたい場合は、まず家族の関係を見直してみようと娘と話しています」
◆タレント・女優・青木さやかさん
1973年3月27日生まれ。愛知県出身。大学卒業後、フリーアナウンサーを経てタレントになり、「どこ見てんのよ!」のネタでブレイク。以降、バラエティー番組やドラマ、映画、舞台、エッセイの執筆など幅広く活躍中。近年は動物の保護活動にも力を注いでいる。今年3月、容姿いじりやパニック障害のことなど、自身を赤裸々に語るエッセイ『厄介なオンナ』(大和書房)を出版。https://twitter.com/aokisayaka0327
撮影/浅野剛 取材・文/小山内麗香