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青木さやかが語る「友人」との秘話 LINEの友達は気づいたら1500人に

青木さやか
飯島愛さんについて語った青木さやかさん
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2003年に「どこ見てんのよ!」の決めゼリフで人気を博したタレントの青木さやかさん(49歳)。最近、力を入れているのが執筆活動です。昨年上梓した『母』は有名作家からも絶賛されるなど話題に。そしてこの3月、エッセイ『厄介なオンナ』(大和書房)を出版。厄介な自分と向き合いながら、恋愛遍歴や娘への「遺書」など、実直な思いを綴っています。そのなかでも、同書に書かれている「友人」に焦点を当てて話を聞きました。

亡き母や友人に「私はまだ頑張ってますよ」

同書には青木さんの友人が何人も登場する。お笑いタレントの光浦靖子さん、占い師でタレントのゲッターズ飯田さん。そして2008年12月に36歳という若さで亡くなった飯島愛さんについても。

「愛さんは同い年で、同じ事務所の先輩でした。当時、イライラしがちな私に“青木~、何と戦ってんのよ”とよく笑っていました。とても気遣いの人で、繊細で、その場所での役割を一生懸命演じるような人に見えました。きっと芸能界の人、皆さんそうなんでしょうが、中でも私にはそううつっていました。私は、とても彼女を信用していました」(青木さん・以下同)

青木さやか
青木さんにとって飯島愛さんは「重要な人」だったという
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私より繊細に見える先輩が頑張ってる

「実際に仲が良かったかというと、そこまで距離の近い人ではなかったと思います。仲が良いとか友達とか、相手の気持ちもありますし。と、こう考えるのがすでに厄介かも知れませんね(笑)。ですが、私にとっては重要な人でありました。私より繊細に見える先輩が頑張ってるんだから、仕方ない、私も頑張ろうと。

今は亡き母や友人に、ふと一人でいる車の中で、仕事や人生から降りてしまおうかと思ったとき、『私はまだ頑張ってますよ、えらくないですか?』と話しかけたりしていますね。『えらいよ、大丈夫!』と言われますので、また頑張ろうかと重い腰を上げております(笑)」

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亡き母や友人に話しかけることもあるという
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気づいたらLINEの友達は1500人になっていた

青木さんの人間関係は、以前は偏っていた。
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パチンコばかりしていたこともあると笑う青木さん
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「20代のころはパチンコばかりしていて、お店でおじさんたちと、前日の台の回転数から“○番の台がいいよね”なんて話ばかりしていました。だから同性の友達と恋愛話をする、なんて体験がスッポリ抜けています。あの頃はパチンコに、麻雀に夢中になり同棲中の彼氏に振られ、借金がかさみ、大変でした(笑)。

今はお仕事の関係者だけではなく、娘のママ友や動物愛護関係者など、交友関係が広がっています。気を抜くとギャンブルに嵌ってしまうかも知れないと自分でも油断できない自分がいます(笑)。自分で自分を見張りながら動物愛護にいそしむというのが正直なところです。

私は寂しがり屋なので、1人でいることが苦手です。20代で上京してから、1人で暮らした時間はほとんどありません。20年くらい前に前田健さん(享年44)の実家に入り浸っている時期もありましたね。LINEの友達を見てみたら1500人いましたね。もちろん連絡をとる人は少ないですが」

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前田健さんとの交流も本書では明かしている
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コミュニケーションの基本は家族関係

友人を作る秘訣は、家族を大切にすることだと青木さんは言う。

「家族がコミュニケーションの基本です。私の場合、母親との確執の解決は大きかった。そこから人間関係が楽になりました。娘も友達と仲たがいをしたときは“ママとケンカすると友達とうまくいかないんだよね”と言っています。友達の輪を広げたい、上手にコミュニケーションを取りたい場合は、まず家族の関係を見直してみようと娘と話しています」

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「家族がコミュニケーションの基本」と語る青木さん
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◆タレント・女優・青木さやかさん

青木さやか
タレント・女優・青木さやかさん
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1973年3月27日生まれ。愛知県出身。大学卒業後、フリーアナウンサーを経てタレントになり、「どこ見てんのよ!」のネタでブレイク。以降、バラエティー番組やドラマ、映画、舞台、エッセイの執筆など幅広く活躍中。近年は動物の保護活動にも力を注いでいる。今年3月、容姿いじりやパニック障害のことなど、自身を赤裸々に語るエッセイ『厄介なオンナ』(大和書房)を出版。https://twitter.com/aokisayaka0327

撮影/浅野剛 取材・文/小山内麗香

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