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節約のプロが教える無駄遣い削減のコツ「買うときに“捨てるコスト”まで考える」

道路に置かれたソファ
粗大ゴミを処分するときに気をつけたいこととは?(Ph/photo AC)
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ものを捨てるのにもお金や手間がかかる時代。大掃除や引っ越しのとき、いらないものの処分に困った経験はありませんか? 節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは、物を捨てるコストを考えて買い物をすることで無駄遣いも減って節約につながると話します。

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家具や家電は自分で処分が一番!

粗大ゴミを捨てようとしたときに、“予約枠が埋まっていて捨てられなかった!”という経験がある方もいるのではないでしょうか?

予約制の粗大ゴミの処分に苦戦

スマホを見て頭を抱える人
粗大ゴミの引き取り枠は埋まりやすく、費用もかかる(Ph/photo AC)
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私も引っ越しの際に絨毯を捨てるために自治体の粗大ごみ回収の予約をしようとしたとき、引き取りの日の空き枠の少なさに驚きました。粗大ゴミの回収には費用もかかりますので、すべてを粗大ゴミとして処分せずに、売ったり譲ったりして自分で処分していくのがスムーズです。

ジモティー、フリマアプリを利用

私が処分したような使い古した絨毯を売るのは厳しいですが、まだ使える家具や家電はジモティーやフリマアプリに出品してみましょう。

パソコン作業をする女性
フリマアプリなどを使って引き取り手を探してみる方法も(Ph/photo AC)
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ジモティーは対面でのやりとりが多く、発送の手間がないので、家具や家電などの大きなものの処分に向いています。メルカリやラクマなどのフリマアプリは梱包・発送などに手間がかかるものの、多くの人が見ている分、売れる可能性も高いです。また、捨てるのにお金がかかることを考えれば利益は二の次で、梱包・発送をおまかせできる配送方法もあります。

購入時にはまず処分のコストも考えて

特に大きな買い物は安くなっているとお得感があって魅力的ですが、必ずと言っていいほど処分にコストがかかります。私も「安いし、買っちゃえ」と勢いで購入した家具の処分に、あとから困ってしまった経験があります。

家具などの配送段ボール箱
安さに惹かれて買う前に、本当に必要か考えて(Ph/photo AC)
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家具・家電に限らず、安いからお得、と考えずに、処分に手間やお金がかかっても本当に必要なものか、一度立ち止まって考えるクセをつけることが無駄遣いを減らすことにもつながります。

昔のおもちゃは宝の山?

ここまでは大きなものの処分とコストについてのお話でしたが、お子さんが使っていたおもちゃを捨てるときは要注意です。

初期のシルバニアファミリーや一部のゲームソフト、ポケモンカードなど、昔のおもちゃにはプレミアムがついているものがあります。ものによっては1点で万単位の価値がついているものもあるので、捨てたり、リサイクルショップでまとめて買い取りしてもらったりする前に、ヤフオク!や専門店などで相場を確認してみることをおすすめします。

ガチャガチャを差し出す子供
子供のおもちゃにはプレミアがついているかも(Ph/photo AC)
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また、アニメや特撮もののフィギュアやノベルティなども、古いからと捨ててしまわずにとりあえずは、メルカリやラクマ、ヤフオク!で出品することをおすすめします。日本のアニメや特撮などは海外でも人気のコンテンツです。「buyee」(https://buyee.jp/?lang=ja)といった海外の人が日本のアイテムを入札・購入をサポートするサイトもあり、そうしたサイトなら国内だけではなく海外からの購入も期待できます。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
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節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/吉田可奈

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