天皇皇后両陛下は6月5日、滋賀県甲賀市で開催された「第72回全国植樹祭」の記念式典にリモートでご出席。この全国植樹祭は、毎年各都道府県の持ち回りで行われるもので、天皇陛下にとって大切にされている地方公務のひとつです。新型コロナウイルスの感染拡大のご配慮から、2年連続のリモートとなりましたが、今年は、大型ビジョンを備えた車両を設置し、現地と中継を結ぶという臨場感あふれるご参加となりました。
陛下はスギやトチノキなど、雅子さまはヒノキやイロハモミジなどの苗木を植える「お手植え」をしました。陛下は、「健全な森林を育み、木々を木材として循環利用しながら、次の世代、また次の世代へと引き継いでいくことは、私たちの果たすべき大切な使命であると考えます」と述べられ、この植樹祭というSDGs(持続可能でよりよい世界を目指す国際目標)な取り組みを激励されました。
2年連続アースカラー&リンクファッションでご参加
そして注目は、両陛下のファッション。2年連続でリモートでのご出席となったこともあってか、より自然を意識された装いでした。今年は鮮やかなブルー、昨年はグリーンのお召し物でご出席。どちらもアースカラー(大地や空、緑、海を感じさせる地球の色を指し、緑系と青系が中心とした色)でした。さらには、陛下のネクタイの色と雅子さまのお召し物の色がおそろい。植樹祭にアースカラーを選ばれ、リンクコーデを披露されるというお気遣いを見せられたのでした。
雅子さまは、梅雨空を晴らすようなスカイブルーのセットアップをお召しに。ハリのある素材のセットアップは屈んだりしても型くずれすることなし。ダブルボタンでかっちり感のあるジャケットですが、パールのネックレスやイヤリングを合わせることで、やわらかく女性らしい雰囲気にまとめられていました。陛下もネクタイはブルーをセレクト。濃紺のスーツに合わせることで、顔周りを明るく照らすアイテムになっていました。
式典を終えたあと、両陛下はポスター原画コンクールなどの入賞作品を鑑賞され、入賞者らとご懇談。雅子さまはお着替えされましたが、ペールブルーのスーツをお召しになり、陛下のネクタイとのリンクはキープ。にこやかにお話されていました。