各地で梅雨が明け、猛暑が続いています。室内では冷房や扇風機などで快適に過ごせていても、一歩外に出ればギンギンの炎天下。普段の移動時や屋外のレジャー時など、どこでも手軽に暑さを和らげる方法はないのでしょうか。
風量が十分なポータブル涼風家電は、アウトドアで活躍
「今はデイリーに、屋外レジャーにと、使用シーンに合わせて選べるように、ポータブル涼風家電が多様化してきています。それも、ただ羽を回転させて風を出す扇風機タイプだけでなく、ひんやりした冷風を出すものもあるんです」
こう話すのは、家電ライターの田中真紀子さん。どんな仕組みで冷風が出るの? その実力は? 詳しく教えてもらいました。
コンセントがない場所でも使えるポータブル冷風家電には、主に扇風機と冷風扇の2タイプがあります。
「まずコードレス式扇風機は、一般的なコード式の電源をバッテリーに置き換えたもの、またはコード式とバッテリー式を1台で併用できるものが多く、十分な電力を使うため、風量もパワフルなのが特徴です。
コードレスのため、家の中で使いたい場所に移動して使えるほか、ベランダや庭、車に乗せて海や山などのアウトドアに持ち運ぶことも可能です。ただしバッテリーの重量があるため、コード式に比べて重くなります。十分な風量が出るなら屋外で使いたいと考える人も多いでしょう。その場合は防じん・防滴仕様など、ある程度砂埃や水にも強いタイプを選んでください」(田中さん・以下同)
軽量でコンパクトなタイプは、デイリー使用にお役立ち
一方、コンパクトタイプとして、ハンディタイプまたは卓上タイプの扇風機も増えています。
「軽いので持ち運びやすく、USB充電式、もしくは乾電池式が主流。最近はコンパクトでも大風量なものが増えています。外出先での使用に便利ですね。
中でも最近注目されているのは、ポータブルタイプの冷風扇。送風の際に、水を含ませたフィルターを通すことで、周囲より低い温度の風が送り出せる仕組みです。扇風機の風では物足りない、ひやっとした空気を浴びたいときは気持ちよく感じます。ただし大幅に温度が下がるわけではありません」
それでは、実際の商品を見てみましょう。いずれもコードレスで、アウトドア、室内、普段の外出先などで手軽に涼めそうな一品です。