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エアコンの「効き」「電気代」はお手入れがカギ!市販の洗浄スプレーはNG?など正しいお手入れ法を解説

階段下にあるエアコン
エアコンの「効き」や「電気代」はお手入れ次第で良好に(Ph/イメージマート)
写真8枚

エアコンは冷房を使い始めて2か月ほど経つと、徐々に効きが悪くなっていくのをご存知でしょうか。その原因は、フィルターの汚れなど、お手入れ不足にあることが多いそうです。真夏の今こそすべきエアコンのお手入れを、家電ライターの田中真紀子さんに教えてもらいました。

Q:フィルターはどうお手入れするのが正しい?

A:2週間に一度、掃除機でホコリを吸い取ろう

まず、エアコンのお手入れといえばフィルター。

エアコンのフィルターをセットしている手元
フィルターにホコリが溜まってしまうと、冷房効率が落ちたり、電気代が上がる原因に(Ph/イメージマート)
写真8枚

「エアコンは冷房時、室内の空気を吸い込み、内部で熱を取り除いて、冷えた空気を室内に戻しています。この吸引時に、室内のホコリがエアコン内部にはいり込むと、ホコリに含まれるカビ菌やたんぱく質と結露水を栄養源にカビが繁殖し、再び室内に撒き散らしてしまいます。それを防ぐ重要な役割を果たしているのがフィルターです。

一方、フィルターにホコリが溜まってしまうと、空気のやり取りがスムーズにいかず、冷房効率が落ちたり、電気代が上がる原因に。その状態を放置するとエアコンに負荷がかかり、本体の寿命減にもつながりますので、2週間に一度を目安にお手入れしましょう」(田中さん・以下同)

では、フィルターはどうお手入れをしたらよいのでしょうか。

「簡単なお手入れ方法としては、エアコン正面のカバーを開け、そのままフィルターを取り外さずに、フィルター表面についたホコリを取り除きます。その際は、掃除機の先端にブラシアタッチメントをつけて吸い取ると便利です。

しっかりお手入れしたいときは、フィルターを取り外してホコリを取り除いたうえ、液体中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗いましょう。フィルターは、調理時の油煙を吸い込むと、油っぽくなり、ホコリがこびりつきやすくなります。油モノ調理をすることが多い部屋にエアコンがあるなら、この方法でしっかり洗うのがおすすめ。このほか正しいお手入れ方法は取扱説明書で確認してください」

Q:吹き出し口に黒い汚れが出てきたら?

A:黒カビの可能性大。すぐに拭き取りましょう。

長年使っていると、エアコンの風が噴き出るところに黒い斑点が見えることがあります。

「吹き出し口に黒い汚れがつき始めたら、黒カビの可能性大。早めにお手入れをしましょう。まずエアコンのコンセントを抜きます。次に、割り箸にキッチン用スポンジや使い古しのタオルなどを巻きつけて輪ゴムで留めます。それを濡らして固く絞り、吹き出し口を拭き取ります」

固く絞らないと水分がエアコン内部にはいりこみ、故障の原因になるのでご注意を。また汚れは、付着したての方がより落としやすくなります。見つけたらできるだけすぐに対処しましょう。取れない場合は、後述のエアコンクリーニングに外注することになります。

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