洗濯は生活に欠かせない家事のひとつですが、時間も手間もかかっておっくうに感じている人も多いと思います。『暮らしが整う「片付けない」片付け』(アスコム)の著者で、整理収納アドバイザーのkayokoさんが洗濯の手間を減らすためにやっていることや、収納の余裕につながるいらない服を処分するときの方法について紹介します。
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洗濯物をしまう手間を減らすテク
洗濯で特に手間なのは、取り込んだものをハンガーから外し、畳んでしまう作業。その工程の多さにうんざりしたkayokoさんは、ハンガーに干した状態でリビングに放置してしまったこともあったそうです。そんなズボラ習慣から生まれたラクする収納術とは?
ハンガーのまま収納で手間削減!
ハンガーから外して畳むという手間を削減するために、kayokoさんはクローゼットを基本的に吊るす収納にしました。突っ張り棒を使えば、ハンガーをかける場所を増やすこともできます。
「Tシャツだって、タンクトップだって、ニットだって、ルームウェアだって、ボトムスも何でもかんでも、とにかく頻繁に着るものは吊るしておく」(kayokoさん・以下同)
そうすることで、干し終わった服はハンガーを移動するだけでOKになります。しかも畳みジワもつかず、一石二鳥です。
洗濯物は収納場所の近くで干す
洗濯物を干す場所と収納場所の位置関係は、家によってそれぞれ。今ベランダで洗濯物を干しているからといって、そこで干さなくてはいけないとは限らないはずです。1階と2階を行き来して洗濯物を収納していたというkayokoさんは、1階にしまうものは1階に、2階にしまうものは2階に干すようにしました。
「それも、なるべくしまう場所の近くに干す。毎日のことですから、『干す→しまう』の場所への動線が短いだけで大きな違いです」
畳んだものをまとめて収納まで持っていく必要がないので、運んでいる間に洗濯物が崩れるイライラもなくなったそうです。
洋服を減らして収納に余裕をもたせる
まだ着られると思うと、もったいなくて捨てられない服。でも、収納がパンパンで衣類をしまいづらいと、これもまた片付けが嫌になる原因になります。「収納に余裕があればどんなに使いやすくなることかと身にしみた」と語るkayokoさんはどのようにして服を減らしたのでしょう。
いらない服を見直す4つのポイント
kayokoさんが服を処分するかどうか決めるとき、4つのポイントがあります。
・もらったけれど着なかった
母親からのお下がりのフォーマル服やサイズが合わないなどの理由で友人からもらった服は、最初に手放す候補です。
・たくさん着た
お気に入りで、たくさん着てよれよれになったもの。これを着て人に会うのが恥ずかしいと感じたら手放すタイミングです。
・着心地がよくなかった
着るとチクチクする、着丈が短くて着心地が悪い、ひもを結ばないと落ちてくるなど、着るときにストレスを感じる服は手放します。
・1回も着ていない
季節外に安く買って、クローゼットに入れて忘れていたものなどを見つけたら、目に付くところに移動します。それでも着なければ、実は好みじゃない、合わせにくいなど、何かしら理由があるはずです。
「もったいないですが、大きな反省とともに、それ以外の気に入ったアイテムで心地よく暮らすためには手放します」