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すくすくと体重が増える双子パンダ、奥歯も生え変わり始めて順調に成長中!

双子パンダのシャオシャオとレイレイ
木登りをするシャオシャオ(オス、左)、レイレイ(メス)(Ph/(公財)東京動物園協会)
写真5枚

ジャイアントパンダの繁殖を行っている上野動物園には、昨年6月に生まれた双子パンダとその母・シンシン、父・リーリーと現在展示を休止しているシャンシャンがいます。そんなジャイアントパンダたちの近況を双子パンダのことを中心に紹介します。

双子パンダが30kg台に突入

双子パンダのシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)は、2頭とも健康状態は良好に育っています。7月11日以来に行われた7月25日の測定では、シャオシャオが31.35kg、レイレイ30.65kgと30kg台に突入しました。

順調に歯が生え変わっている双子パンダたち

2頭とも竹をかじる姿は見られながらも、竹の採食はまだ確認されていないそうです。一方、固形物を食べるのに慣れるために与えている1日10g程度のりんごは、時間をかけてゆっくりと食べているといいます。また、乳歯から永久歯へと歯が生え変わりが進んでいて、現在は2頭ともに永久歯の奥歯(前臼歯)が生え始めているところなのだそうです。順調に成長しているみたいですね!

リンゴを食べる子パンダ
りんごをゆっくりと食べるシャオシャオ(Ph/(公財)東京動物園協会)
写真5枚

物音などに驚くと急いで木などに上り、じっとして過ごすという、子供のパンダによく見られる行動も確認されています。これは、敵などから身を守るための行動と考えられているそうです。

授乳は1日1回から4回

シャオシャオとレイレイ、シンシンは冷房の効いた室内で日中を過ごし、夜間は室内展示場と寝室の出入りが自由になっています。

シンシンはシャオシャオやレイレイにじゃれつかれるとかまったり、授乳に応じたりしているそうです。2頭への授乳の時間や回数は日によって異なりますが、1日に1~4回程度見られ、あわせて人工乳も継続して与えているそうです。

パンダを横から映した写真
メスの子パンダ・レイレイ(Ph/(公財)東京動物園協会)
写真5枚

大人パンダたちの近況

気温の高い日が続く日中は、大人のパンダたちも冷房の効いた室内で過ごしているそうです。

シャンシャンの展示再開は未定

東園パンダ舎内への空調機器の追加設置のため、7月4日から1週間ほど西園「パンダのもり」で過ごしていたシャンシャンは、移動前の生活リズムを取り戻すのに時間がかかっているといいます。東園パンダ舎に戻ってきた当初のシャンシャンは採食時間が短くなり、その影響で体重が若干減ってしまったそうです。

パンダを上から映した写真
東園に戻ってきたシャンシャン(Ph/(公財)東京動物園協会)
写真5枚

今は、エサとして与えられる竹、笹類やパンダ団子、ペレット(固形飼料)、にんじん、りんごなどを食べる量が通常量に戻ってきており、健康状態に問題はないとのことです。展示が再開されるのが待ち遠しいですね。

リーリーは少し減量

リーリーもシャンシャンと同様のエサを与えられていますが、快適な室内で過ごしていることもあり、笹などをしっかりと食べているようです。木に置かれたにんじんを器用に持って口に運ぶ姿も公開されています。

笹を食べるパンダ
笹を食べるリーリー(Ph/(公財)東京動物園協会)
写真5枚

健康状態は良好ということですが、7月25日の測定では、体重が約1か月前の6月の測定結果から12kg減の134.4kgになっていたそうです。涼しい部屋で過ごしているとはいえ、もともと山岳地帯の生き物であるパンダにとって、夏は慣れないのかもしれません。

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