東京の上野動物園(新型コロナウイルスの感染拡大の影響で現在閉園中)では、絶滅の危機にある野生パンダの保護へむけた大事な一歩として、ジャイアントパンダの繁殖を行っています。そんな取り組みの中で、双子のジャイアントパンダ・シャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)が2021年6月23日に誕生! その母・シンシンとともに、どのように過ごしているのか最新情報を紹介します。
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双子パンダ、初めての氷を体験!
双子パンダと母パンダ・シンシンが暮らす空間では、日中は運動場と室内展示場、夜間は室内展示場と寝室の出入りが自由になっているそうです。そんな中、毎日の生活に刺激や変化を与える試みとして、2月21日には室内展示場のプールに氷が入れられました。
好奇心旺盛なレイレイとマイペースなシャオシャオ
石で囲われた、大人パンダの体ほどの大きさのプールにバケツ2杯の氷が入れられると、早速氷に近づき、氷をかじっていたシンシン。プールに入って氷に座り、竹を食べていると、レイレイも興味津々といった様子で氷に乗って遊びます。一方その頃、木に登っていたシャオシャオ。そのあとは氷のプールに入ったり、恐る恐る氷にタッチしたり。好奇心旺盛なレイレイに比べて、シャオシャオのほうはマイペースなのかもしませんね。
初めての氷に興味津々のレイレイ
お腹を見せてゴロンと氷の上に寝転ぶレイレイの姿も見られましたが、しっかりとした毛が生えそろってきたからか、冷たさは気にならないようです。
氷の上での授乳も
運動場での授乳はまだ確認されていないそうですが、この日、シンシンが氷の上で授乳する姿も見られました。シャオシャオとレイレイが、氷の上に座るシンシンから、2頭一緒に仲良く授乳を受けているとても微笑ましい姿も公開されました。
シャオシャオが急成長!?
2月21日の測定で、シャオシャオは1週間前と比べて、0.7kg増加の18.6kgに。18kg台に成長しました。
レイレイは17.75kgと先週から0.35kgほどの増加でしたが、双子パンダの健康状態は2頭とも良好で、すくすくと育っています。
シンシンもモウソウチク、シノダケ、マダケなどの竹・笹類を中心に、副食であるパンダ団子、にんじん、りんごもよく食べていて、親子ともに健康に過ごしているようです。早く元気に過ごす3頭の姿を生で見られる日が来るといいですね。