記録的な猛暑が続く今年の夏は健康のためにもエアコンが必須な状況ですが、高騰し続ける電気代も気になりますよね。その電気代を少しでも節約しながら、涼しく過ごす方法はないのでしょうか? お金のプロフェッショナルで節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんにうかがいました。
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節電には冷凍ペットボトル
節電におすすめなのが、冷凍ペットボトルです。1〜2Lサイズのペットボトルに水を入れて凍らせたものを用意しましょう(キャップやラベルに”冷凍できる”という表示のあるものを使用)。部屋の広さによって変わりますが、扇風機と2Lのペットボトルが1本あれば、かなり涼しさを感じることができるはずです。
冷風&除湿で快適に
これを扇風機の前におき、風を当てると冷たい風が部屋の中に流れて涼しくなります。昼間にエアコンと併用するのもいいですし、エアコンをつけっぱなしにしたくない夜間などに活用するといいですよ。
さらに冷凍ペットボトルには部屋の除湿効果も期待できます。冷凍ペットボトルを置いてしばらくすると、ペットボトルの周りに水滴がついてきますが、これは部屋の湿気なんです。湿度が下がるだけで体感温度は下がるので、かなり快適になるはずです。
冷凍ペットボトルの注意点
水は凍ると体積が増えるので、冷凍する際にペットボトルのギリギリまで水を入れるとペットボトルが膨張してしまい自立できなくなったり、最悪破裂してしまうこともあります。なので、水は8~9分目まで入れるようにしてください。もちろん、先に述べたようにキャップやラベルに”冷凍できる”という表示のあるもの以外は使用しないでください。
また、ペットボトルについた水滴で床が水浸しになってしまうので、必ず水滴用に少し深めの受け皿を用意して、その上に置くようにしましょう。
冷凍ペットボトルは停電など非常時にも活躍
東京電力管内の電力需給ひっ迫に伴い、節電のお願いがされ、場合によっては計画停電が実施される可能性がありました。そうした事態に備え、あらかじめ冷凍室に冷凍ペットボトルを入れておくと、保冷剤となり、冷凍室の庫内温度が上がりにくくなります。
非常用の水としても使える
計画停電以外にも、地震などで突然電気が止まってしまったり、冷蔵庫が壊れてしまったときに冷凍ペットボトルが入っていると、庫内の温度が上昇しにくくなります。ペットボトルの水が溶ければ非常時の飲料水などにもできるので、冷凍庫に冷凍ペットボトルを常備しておくことをおすすめします。