「本を読む時間がない」と嘆く人へ
そうはいっても、日々目の前のタスクに追われて本を読む暇がない、という人もいるでしょう。
「『読書する暇がない』と嘆く人に限って、本を暇な時間に読もうとしている傾向があるように思います。それではついついスマホに手が伸びたり、テレビをつけたりしてしまいます。読書時間は意識的に自分で作るべきです」
本を読んで雑談のネタを拾い、豊富な語彙力で相手の話に感嘆し、雑談を盛り上げる。それができれば、相手との関係はよりよくなるでしょう。
そうすると、特に「時間がない」ことで悩む人は、抱えきれないほどのタスクを誰かにお願いしやすくなるかもしれません。読書が雑談を生み、雑談がコミュニケーションの潤滑油になる。そうして人間関係がよりよくなれば、人生は変わってくるかもしれません。
◆教えてくれたのは:雑談コミュニケーション専門家・松橋良紀さん
雑談コミュニケーション専門家、コミュニケーション総合研究所代表理事。営業マン時代、強度の人見知りで、コミュニケーション、特に雑談が大の苦手だったが、心理学を学び一転、全国450人中1位のセールスマンとして活躍。学んだ心理学の手法をもとに、聞き上手・話し上手な営業マンとしてトップセールスを誇る。現在は独立し、聞き方、話し方の専門家としてメディアや講演会などで活動。『すごい雑談力 25万人が自信をつけた話し方・聞き方のルール』(秀和システム)など著書は20冊以上。https://www.nlp-oneness.com/