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「エアコンをつけて寝ると具合が悪くなる」を解決するには?就寝中のエアコンの快適な使い方

ベッドの上に座っている女性が、リモコンを片手に、部屋の上部に設置されたエアコンを操作している
睡眠中のエアコン、寝冷えすることなく快適に過ごすにはどう使うのがベストか(Ph/イメージマート)
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今の時期、エアコンや扇風機をつけて寝る人もいるでしょう。就寝中のエアコンは熱中症対策にもなりますが、反面、寝冷えや睡眠不良などで悩まされることも。エアコンや扇風機はどう使ったら快適に過ごせるのか、家電ライターの田中真紀子さんに教えてもらいました。

エアコンをつけっぱなしにすると熟睡できないのはなぜ?

田中さんは、エアコンをつけていると寝入りはよくても、途中で目が覚めてしまうデメリットがあると指摘します。

「エアコンをつけたまま寝ると、暑さや寒さを感じ、夜中に何度も起きてしまう人もいると思います。その原因の1つと考えられているのが、睡眠中の『深部体温』の変化です。

体温は、外環境の影響を受けやすい皮膚温と、脳や臓器など体の中心の機能を守るために一定に保たれる深部体温があります。この深部体温は脳と体を休ませるために入眠時に下がっていき、明け方にもっとも低くなると言われています。そのためエアコンをつけっぱなしで寝ていると、夜中に寒さを感じて目が覚め、エアコンを消してしまう人も。ところが明け方から徐々に体温が上がり始めることで、今度は暑くて目が覚め、なかなか熟睡できない…というわけです」(田中さん・以下同)

エアコンの風向きを変えて扇風機などを併用するのがおすすめ

寝苦しさのもう1つの原因として挙げられるのが、エアコンの位置と人が寝ている位置とで、高さが異なること。

エアコンが設置され、大きなベッドがあり、ホテルのような高級感ある寝室寝室
エアコンの設置された場所と人が寝る場所では高さが異なることが就寝時の”冷え”に関係していることも(Ph/イメージマート)
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「エアコンは本体に設置されたセンサーで設定温度に到達しているかをチェックしますが、人が実際に寝ているのはさらに低い場所。冷たい空気は下に沈むため、エアコン自体はまだ設定温度に達していないと判断して冷房を続けます。それが、寝ている人にとっては寒さを感じてしまう原因になるのです」

エアコンの真下にサーキュレーターを設置する方法も

こうしたデメリットの解消法のひとつが、エアコンの風向きを調整したり、扇風機やサーキュレーターを併用することです。

「まずエアコンは、風向きを上方向にするなど風が直接体に当たらない風向きに。対面の壁に当てて足元から戻ってくるような優しい気流を循環させるといいですね。特に顔に直接当てると、喉が乾燥して夏風邪の原因にもなりますので、気をつけましょう。

エアコンで体が冷えると感じるなら、設定温度を少し高めにしたうえで、扇風機の併用を。エアコンの設定温度を少し高めにし、扇風機は弱風の首振り運転にしましょう。そのほか、エアコンの真下に、サーキュレーターを置くのも一案。サーキュレーターの首を上に向けて冷気を上に飛ばせば、ゆっくり冷気が降りてくるため、冷えすぎるのを抑えられます」

扇風機は首振り運転に 風当たりが柔らかい扇風機を使うのも手

エアコンが苦手で扇風機を使う人もいるでしょう。その際に注意したいのが、直接体に風を当て続けないこと。

「近年熱中症が問題になっていますが、汗をかき体が水分不足に陥っている状態で、扇風機を体に当てると、体の水分がさらに奪われてしまいます。また体の表面温度が下がると血流が悪くなり、だるさを感じるように。こうしたことから『扇風機の風は当たりすぎるとよくない』と感じた人も多く、一時期『扇風機の風に当たりながら寝ると死ぬ』という都市伝説もまことしやかにささやかれました。

ただし近年の扇風機は風質がやわらかくなり、体全体を包むような優しい風を生み出すものが増えているため、体が冷えすぎるリスクが少なくなっているように思います。シャープの『プラズマクラスター扇風機 ハイポジション・リビングファンPJ-P3DG』がその一例です。こうした扇風機を選びつつ、同じ場所に集中的に風が当たらないよう首振り運転にする、体から少し距離を放すなどの工夫をするといいかもしれません」

タイマーを上手に活用

また、エアコンや扇風機を使う際には、タイマー設定をするのもひとつの方法です。

「タイマーでエアコンや扇風機のオンオフをするなら、いつも寒さを感じ始める時間を目安にオフ、暑さを感じ始める時間を目安にオンにするといいですね。または設定温度を少し低めに設定したうえで、薄手の布団を用意しておけば、夜中に寒さを感じたときに布団で調整することもできます」

もうひとつの方法は、就寝中の快適さを追求したエアコンを選ぶことです。田中さんのおすすめは下記2つのモデルです。

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