
シングル、ダブル、通常巻きに倍巻きと、さまざまな種類があるトイレットペーパーですが、生活に欠かせない消耗品なだけに、選び方次第で節約につながるといいます。そこで、節約を考えたときに選ぶべきものを、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに教えてもらいました。
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一番お得なトイレットペーパーはシングルの倍巻き
一般的な1ロールの長さは、シングルが60m、ダブルが30m。そして、全国家庭用薄紙工業組合連合会による平均使用量の調査では、小便時はシングル89cm、ダブル66cm、大便時はシングル177cm、ダブル146cmなんだとか。

ダブルよりシングルがお得な理由
大便の使用量で割ると、約34回分のシングルに対し、ダブルは約20回とかなり少ないのです。使用感や肌触りなどの好みはありますが、数字だけみるとシングルのほうがお得だという計算になります。
通常巻きと倍巻きなら倍巻きがおすすめ
倍巻きには1.5倍、2倍、3倍がありますが、通常巻きと比べても1mあたりの金額はさほど変わらないことが多いです。ただ、1ロールを長く使えるので取り替えの手間が減って楽なこと、買い物時の荷物や収納時のスペースが少なくて済むことを考えると、倍巻きのメリットの方が大きいと言えます。

また、販売店舗によっては、置き場所が少なく済む倍巻きを大量に仕入れて、安く販売しているところもあるようです。
金額比較アプリで店頭で悩む時間を削減
とはいえ、金額設定は店舗や時期によってまちまち。クーポン利用なども含めると、どちらがお得か、その場で判断しづらい場合もありますよね。そんなときにおすすめなのが金額計算アプリです。私はシンプルな設計で使いやすい「どちらがお得 計算機」を活用しています。
このアプリは、2種類の価格と容量や数量(グラム、cm、m、個、枚)などを入力して比較を押すと、1パックあたりや1mあたりの価格が計算できるので、お得なほうがすぐにわかる優れものです。

例えばトイレットペーパーで、1.5倍巻き(82.5m)8ロール入りの540円と、2倍巻き(100m)6ロール入り480円を比較すると、後者の方がお得だとすぐわかります。トイレットペーパーに限らず、ラップやお菓子などでも使えるので、スーパーやドラッグストアでの買い物の際に活用することをおすすめします。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/吉田可奈