「お金を貯めようと思うとクレジットカードは1枚に絞る、多くても2、3枚にするべき、といった意見をよく耳にしますが、私は10枚のクレジットカードを目的ごとに使い分けています」と語るのは生活コスト削減コンサルタントの生方正さん。そこで、生方さんが実際に使っている10枚のクレジットカードについて、教えてもらいました。
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ポイントを有効活用することで支出を減らすことに
「クレジットカードを複数持つと、使いすぎて支払いが大変になる」「カード年会費がかかる」と心配する人もいることでしょう。お金の使い方がルーズな人は、クレジットカードを複数所有するとそのような状況に陥ることもあります。
しかし、買ったものの金額に応じて貯まるポイントをしっかりと有効活用することで、結果的に支出を減らすことができます。現金での支払いを抑えることでお金が貯まり、それをもとに投資に回し、お金を増やすことができるようになります。
またクレジットカードを複数枚持ち使いこなすことで、「加盟店でのポイント還元率が高い」「海外旅行保険が付帯する」「貯まったマイルで特典航空券に交換できる」など、それぞれのメリットを取りこぼすことなく受け取ることができるのです。
そこで、実際に私が使っているクレジットカード10枚について、特徴を説明します。
【1】高還元率+保険が充実!「リクルートカード」
リクルートカードの特徴は年会費無料で還元率が1.2%と高いこと。さらにポンパレモール、ホットペッパービューティー、ホットペッパーグルメ、じゃらんなどと組み合わせることで、ポイント還元率は最大4.2%になります。
貯まったポイントはPontaポイントやdポイントに交換できるのも便利。また海外旅行損害保険・国内旅行損害保険(利用付帯)、ショッピング保険と、3つの保険が無料でついているため、旅行の際の費用を安く抑えることができ、商品の盗難や破損があった際には補償が受けられます。
【2】ポイント多重取りも!「楽天カード」
楽天市場だけではなく街での買い物でも楽天ポイントが貯まる、年会費永年無料のクレジットカードです。ポイント還元率は1%ですが、楽天市場で買い物をした際はポイント倍率がプラス2倍に。さらに街中にある楽天ポイントカードの加盟店では、楽天ポイントカード提示と楽天カード利用でポイントの二重取りができます。
私は海外によく行くので、空港ラウンジ利用ができたり、海外旅行損害補償額の大きい「楽天プレミアムカード」を使っていましたが、コロナ禍など海外に行きにくいときは年会費が高い「楽天プレミアムカード」を一時的に解約して、楽天カードを使っています。日用品の買い物は、楽天市場でポイント還元率が高いときに買っています。
【3】ポイント還元率プラス5倍「楽天プレミアムカード」
楽天カードとは別に所有しているのが楽天プレミアムカード。楽天市場での買い物の際にもらえるポイントが最大プラス5倍、誕生日月は獲得ポイント最大6倍、旅行保険・ショッピング保険付帯、世界1300か所以上の都市にある空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」を無料で発行できるなどのメリットがあります。
海外に行く際に各国の空港ラウンジが使えるので、旅好きな人にはおすすめな一枚です。年会費が1万円1000円(税込)と高額ですが、カード作成&利用で5000ポイントが付与されます。
【4】合計3%のポイント還元率「PayPayカード(旧ヤフーカード)」
2021年12月1日に登場したPayPayカード(旧ヤフーカード)。年会費無料で、買い物したときのPayPayポイントの還元率は通常1%ですが、Yahoo!ショッピングやLOHACOを利用した場合は還元率が2%にアップ。さらにストアポイントとしてTポイントも入れると合計3%のポイントがもらえるため、効率よくポイントを貯められます。
【5】還元優待・割引特典も「マイレージプラス・セゾンカード」
ユナイテッド航空とクレディセゾンが提携したクレジットカード。ユナイテッド航空や提携企業でマイルを貯めたり使ったりできるほか、交通系電子マネーにチャージするとポイントが貯まる、「一休.com」「一休.comレストラン」や吉野家などの優待・割引特典があります。年会費が1650円(税込)かかることをふまえて、マイルを貯めたい人におすすめです。