絶滅の危機にある野生パンダ保護の一環としてジャイアントパンダの繁殖を行っている上野動物園で、2021年6月に生まれた双子パンダのシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)。日々成長している双子パンダとその母・シンシンの近況を紹介します。
母パンダのシンシンはまだ夏バテ中?
9月に入り涼しい日も出てきましたが、暑さに弱いパンダたちは相変わらず、冷房を効かせた涼しく快適な環境で過ごしています。
とはいえ、やはり夏は苦手なのか、シンシンの体重は9月5日の測定で126.0kgと、8月15日測定時の126.9kgからややダウン。
しかし、主食の竹・笹類や副食であるパンダ団子、にんじん、りんごもよく食べており、健康状態に心配はないとのこと。採食状況や体重の変化、子どもへの授乳に応じて、給餌量を適宜変更しているといいます。
また、シンシンが双子パンダにかまったり、授乳に応じたりする様子も見られているそうです。
双子パンダの食生活を紹介
2頭で木登りをしたり、追いかけっこをしたり、日中はとても活発にすごしている双子パンダ。9月5日の測定ではシャオシャオは34.95kg、レイレイは35.05kgと順調に体重が増えています。
レイレイのほうがグルメ?
シャオシャオの体重を超えたレイレイのほうが食への興味が強いのか、7月27日ごろに竹を食べ始めたと判断されました。シャオシャオはまだ竹の採食を確認されてはいませんが、竹をよくかじっているそうです。
それ以外の食事としては、母乳と人工乳が継続して与えられています。
双子パンダのふんも大人のようなラグビーボール型に
大人パンダのふんはラグビーボールによく似た形状をしていて、双子パンダも小型ながら大人パンダと同じような形のふんを排泄しているといいます。
竹の採食をはじめたレイレイのふんからは、竹の葉が主に含まれているもののほか、枝や稈(かん)のかたい部分が主に含まれているものも見られているそうです。レイレイの食生活は大人パンダに近づいてきているようですね。