
上野動物園は、これまで事前抽選制だった双子パンダのシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)、母パンダのシンシンの観覧を、10月4日からは他のパンダたちと同様に、観覧希望の列に並んだ順にすると発表しました。そんなジャイアントパンダたちがどのように過ごしているのか、近況を紹介します。
屋外の運動場で過ごす時間も再開
暑い日が続く夏の間は、冷房の効いた室内で過ごすように管理されていたジャイアントパンダたちですが、徐々に秋の訪れを感じるようになった9月21日以降、気温が下がった日には屋外の運動場で過ごすことができるようになりました。
双子パンダはまだまだ母パンダと過ごしたい?
シャオシャオは運動場に出てすぐ木に登り、久しぶりの屋外を堪能したようです。レイレイは当初、扉の前から離れず、屋外から室内に戻りたがるようすを見せましたが、母パンダのシンシンが扉の外に出てくるとすぐに近寄っていったそうです。

その後は、シャオシャオとじゃれたりして運動場で過ごし、2頭とも室内へ戻るシンシンについて部屋に戻っていたとのこと。外で自由に過ごすよりもまだまだお母さんのそばで甘えて過ごすほうが好きなのかもしれません。
シャオシャオも竹を採食&犬歯が生え変わり
9月26日の測定ではシャオシャオがついに35kgを突破し、36.10kgを記録しました。さらに、竹の葉が主体のフンを排泄したことが9月24日に確認されており、7月27日ごろから竹を食べ始めていたレイレイ続き、ついにシャオシャオも竹を食べ始めたそうです。

同じく24日には、シャオシャオの4本の犬歯(乳歯)のうち1本、左下の歯が抜けていることも確認されました。
一方のレイレイの犬歯の状態は、まだ確認できていないそうですが、体重は9月26日の測定で37.20kgとシャオシャオよりも1kg以上の差が出ました。体重差が出ることはあっても、それぞれ順調に体重が増えており、健康状態は良好とのことです。

久しぶりの運動場にリーリーは少し緊張
上野動物園では、双子パンダの父親のリーリーと双子パンダの姉にあたるシャンシャンも暮らしています。
リーリーは、久しぶりに出る運動場に落ち着かないのか、運動場の中を歩き回ってにおいをつける行動をしていたといいます。その後は徐々にタケを採食するようになり、数日後には休息する様子も見られて、運動場で過ごす感覚を取り戻したようです。

この夏、工事のために西園に移動し、東園に戻ってきたシャンシャンは、若干体重が減少していましたが、9月26日測定では、8月15日測定の94.8kgから95.4kgに増えました。
