ジャイアントパンダの繁殖を行っている上野動物園には、昨年6月に生まれた双子パンダとその母・シンシン、父・リーリーと現在展示を休止しているシャンシャンがいます。そんなジャイアントパンダたちの近況を双子パンダのことを中心に紹介します。
双子パンダが30kg台に突入
双子パンダのシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)は、2頭とも健康状態は良好に育っています。7月11日以来に行われた7月25日の測定では、シャオシャオが31.35kg、レイレイ30.65kgと30kg台に突入しました。
順調に歯が生え変わっている双子パンダたち
2頭とも竹をかじる姿は見られながらも、竹の採食はまだ確認されていないそうです。一方、固形物を食べるのに慣れるために与えている1日10g程度のりんごは、時間をかけてゆっくりと食べているといいます。また、乳歯から永久歯へと歯が生え変わりが進んでいて、現在は2頭ともに永久歯の奥歯(前臼歯)が生え始めているところなのだそうです。順調に成長しているみたいですね!
物音などに驚くと急いで木などに上り、じっとして過ごすという、子供のパンダによく見られる行動も確認されています。これは、敵などから身を守るための行動と考えられているそうです。
授乳は1日1回から4回
シャオシャオとレイレイ、シンシンは冷房の効いた室内で日中を過ごし、夜間は室内展示場と寝室の出入りが自由になっています。
シンシンはシャオシャオやレイレイにじゃれつかれるとかまったり、授乳に応じたりしているそうです。2頭への授乳の時間や回数は日によって異なりますが、1日に1~4回程度見られ、あわせて人工乳も継続して与えているそうです。