クマの原因がわからないときは…
「クマの原因がよく分からないときは、青クマと同じ対処法でご紹介した、目元を蒸しタオルで温める目元パックを試してみましょう。血行不良が原因の顔のくすみ、目の疲れにも効果的です。温めた後は保湿ケアを忘れないようにしましょう」
甘いものの食べすぎが原因のことも
顔のくすみの原因に、「甘いものの食べすぎ」があるというのは本当でしょうか。
「甘いものを食べすぎると顔がくすむのは本当です。体内でエネルギーとして使われなかった糖質とたんぱく質が結びつくことによって『糖化現象』が起きます。これはいわゆる『体の焦げつき』で、蓄積すると加齢とともに顔がくすんできます」
糖化現象は体の「焦げつき」
「エネルギーとして消費されなかった糖質が体内のたんぱく質と結びついて、老化促進物質であるAGEs(糖化最終生成物)をつくり出すのが『糖化』です。AGEsは肌のコラーゲンを劣化させ、シミ・シワ・たるみをつくる原因となります」
肌の健康のためにも、糖質過多にならないように食べるものに気を付けるようにしましょう。多品目を食べてバランスよく栄養をとることは健康を維持する基本です。質とバランスを重視した食生活を心がけることが、老け顔に見えない体を作っていきます。
◆教えてくれたのは:医師・糸井由里恵さん
埼玉県生まれ。日本医科大学を卒業後、同大学付属病院形成外科で勤務。皮膚科・麻酔科・救命救急・訪問診療など多彩な分野で経験を積み、形成外科専門医を取得。現在は都内美容クリニックで多くの女性の悩みに日々向き合う。一般的な顔の美容整形手術のほか、美容婦人科系の治療も得意とする。今年7月、老化のスピードをゆるやかにして楽しく美しく年齢を重ねる「スローエイジング」の考え方を取り入れた『お医者さんが教える老けない習慣』(三空出版)を出版。