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天日干しより効果的!?意外と知らない、布団乾燥機・ダニコースの実力と使い方を家電ライターが解説

シャープ『ふとん乾燥機 UD-DF1』で布団を乾燥させている
布団乾燥機に備わっているダニ対策機能の最新事情は?(写真のシャープ『ふとん乾燥機 UD-DF1』はダニ対策のみならず、その後のダニの死骸まで丸ごとケア)
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今や多くの布団乾燥機に搭載されている「ダニ対策コース」。「わが家では布団を天日干しで“日光消毒”しているから、『ダニ対策コース』はおろか、布団乾燥機も必要ない」と考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、家電ライターの田中真紀子さんは「実は天日干しより布団乾燥機の方がダニ対策には効果的」と話します。その理由は? ダニ対策コースの使用頻度やより効果的な使い方とあわせて、教えてもらいました。

布団乾燥機の「ダニ対策コース」は天日干しより高温でダニを弱らせる

まず、天日干しと布団乾燥機の「ダニ対策コース」の違いは何でしょうか。

「大きな違いは、ダニに当てる熱の温度です。

ダニは50℃以上の温度に20~30分間さらすと死滅します。ところが天日干しでは、50℃以上の温度には達しにくい上、布団の表面が熱くなっても、裏側に逃げてしまい、ひっくり返してもまた裏側へと逃げこむため、ほとんどダニ対策はできないと言われています。

一方、布団乾燥機のダニ対策コースでは、50℃以上の温風で長時間対策するため、ダニ死滅により効果的です。まず掛け布団と敷布団の間に挟んで1回行ったら、それぞれ裏返してもう1回行うとより効果的です。それにより、反対側に逃げて弱ったダニを撃退できます」(田中さん・以下同)

シャープ『ふとん乾燥機 UD-DF1』でベッドの布団を乾燥させている
50℃以上の高温を当て続ける布団乾燥機のダニ対策コースを使った方が天日干しよりも効果的。シャープ『ふとん乾燥機 UD-DF1』は75℃の高温風)
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つまり、徹底的にダニを死滅させたいなら、50℃以上の高温を当て続ける布団乾燥機のダニ対策コースを使った方が効果的ということです。

こまめに布団乾燥していればダニコースの使用頻度を減らせる

では、使用頻度はどのくらいが理想なのでしょうか。

「布団に繁殖するダニのほとんどが『チリダニ』と呼ばれるダニで、温度が20~30℃、湿度が60%以上の環境下で繁殖します。そのため湿気が多い6月から9月は、週1回ペースで使うのがおすすめ。

それ以外の時期は、月1回を目安に使うといいでしょう。そもそも布団乾燥をこまめに行っている場合、布団内の湿度が低くダニが繁殖しにくい環境が保たれているため、頻度を減らすこともできます。逆に長年ダニ対策をしていない場合は、3日連続で行うなど、徹底対策するといいかもしれません」

ダニコースは気温の高い時間帯に

使う時間帯にも、ご注意を。

「布団乾燥機のダニコースは、室温が低いと十分に効果を発揮できない場合がありますので、冬などは気温が高い時間帯に行うのがベター。また1回のケアにかかる時間が長いので、その時間を見越したほうがいいかもしれません。布団を裏返してダニコースをすると外出もできませんので」

ダニコースのあとは掃除機で死骸の除去を

ダニ対策コースを使ったあとは、ダニの死骸を除去することもお忘れなく。

「ダニがアレルゲンとなるのは、生きているダニ本体より、ダニのフンや死がいが粉々になったものなので、これらを布団から取り除く必要があります。ダニコースを使用したあとは、これらのフンや死がいを布団掃除機などで掃除しましょう。通常の掃除機だと床の汚れを布団にこすりつけてしまいますし、布が張り付いて思うように動かなくなりますので、ふとん掃除用アタッチメントを使うといいですね。最近はコードレス掃除機の多くに、ふとん掃除用のアタッチメントが付いています」

布団乾燥機、マットありとなしどっちがおすすめ?

なお、ダニ対策には、マットを敷いて使うタイプの布団乾燥機を使ったほうがいいのか、マットなしでもいいのか、迷うところ……。

「そもそも布団乾燥機にマットがあったのは、布団の隅々まで熱を与えるため。しかし、マットを敷くのが面倒で使わなくなった、という声が多かったことから、マットを使わずホースや大風量で温風を送る新形式が登場した経緯があります。使いやすさではマットなしのほうに軍配が上がりますが、四隅に熱を届け、布団に潜むダニを徹底的にアタックするなら、理論上はマットありのほうが優れています。

ただしマットなしでも多くの機種にダニ対策コースが搭載されていますので、マットありを使い続ける自信がないなら、マットなしでもいいでしょう。定期的に使ってこそ、効果は得られますから」

というわけで、田中さんがおすすめするダニ対策に有効な布団乾燥機は下記の通り。いずれも、サッと使えるマットなしタイプです。

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