
皇后雅子さまのお気に入りカラーのひとつにロイヤルブルーがあります。ただし、ブルーと言うと夏をイメージする人も多いはず。そこで、雅子さまがお召しになった秋冬のロイヤルブルーファッションをピックアップ。色合わせや素材合わせで秋冬にマッチした着こなしにされている点にも注目です。
ダイアナ妃を迎えるにあたり英国王室カラーをセレクト
1995年2月、東宮御所にて。英国赤十字社副総裁として非公式に訪問したダイアナ妃(当時)をお出迎え。雅子さまは数十分間、ダイアナ妃と英語で歓談されたそう。

ロイヤルブルーは、イギリス王室の公式カラーとしても知られていて、当時のダイアナ妃もよくお召しになっていたこともあり、雅子さまはこのロイヤルブルーのセットアップを選ばれたのかもしれません。
ジャケットの襟や前身頃の裾部分には、黒の異素材があしらわれていて、デザイン性がありおしゃれな雰囲気を高めてくれています。そんなジャケットの配色に合わせるように、足元は黒のパンプスをセレクト。ツートーンにまとめ、スタイリッシュな佇まいです。
鮮やかなチェスターコートに黒小物で大人の落ち着き感をプラス
2016年1月、上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)のフィリピンご訪問に際し、羽田空港にてお見送りをされているときもロイヤルブルーをお召しになった雅子さま。



袖や襟などに黒のベルベットがあしらわれた、ロイヤルブルーのチェスターコートがエレガント。ボリュームもあり、色のインパクトが強いので、小物には締め色の黒を合わせて、大人シックにまとめていました。
アーミーテイストなジャケットにこぶりな黒小物やダウンヘアで女性らしさをプラス
2016年2月、「修養団創立110周年記念大会」の祭典にご出席の際は、ロイヤルブルーに黒のボタンが施されたセットアップをお召しになっていました。



スタンドカラーにこぶりなボタンが2列に並んだアーミールックなジャケットがとても印象的。縦のラインを強調することで、スタイルアップにもつながっています。バッグや靴は、ジャケットのボタンの色に合わせて黒をチョイス。より引き締まった印象に整います。マニッシュ感のあるジャケットに、髪をダウンスタイルにすることで、女性らしさを添えていました。
顔周りには白、足元には黒を効果的に配したメリハリコーデ
2016年11月、シンガポール大統領の来日に際して行われた、歓迎式典にご出席の雅子さまはロイヤルブルーのセットアップをお召しに。




鮮やかなロイヤルブルーのスーツは、ジャケットの襟がベルベット素材になっていて、温かみがありおしゃれのポイントになっています。顔周りが明るく見えるよう、インナーには白のボウタイブラウスを、胸元にはパールのブローチをおつけになり、華やかさが漂っていました。足元は、襟のベルベットの色に合わせるように、黒のパンプスで引き締めていました。
スタンドカラーのジャケットにスカートを合わせて抜け感をプラス
2017年11月に行われた「コスモス国際賞」にご出席の際は、スタンドカラーがスタイリッシュなジャケットのセットアップをお召しになった雅子さま。

スタンドカラーのジャケットで首元がしっかり隠れてしまうぶん、ボトムは膝丈のスカートを合わせることで抜け感をプラス。白地にロイヤルブルーのリボンがあしらわれたコントラストのある帽子をかぶることで、目線が上に操作され、スタイルアップ効果も。

実は、こちらのジャケットは、1998年3月、スペイン・フェリペ皇太子(当時)来日歓迎の際にもお召しに。そのときは同色のパンツを合わせていました。パキッとしたロイヤルブルーに、スタンドカラージャケット、パンツというマニッシュな装い。大ぶりのイヤリングやカチューシャといったアクセサリーをプラスすることで女性らしさも添えていました。
アシンメトリーなドレープデザインのコートがドレス感覚の華やかさ
2017年11月に行われた「41回全国育樹祭」にご出席の際、雅子さまは、ドレープデザインの襟元が特徴的なコートをお召しでした。



雅子さまは、片方の襟がドレープデザインになったロングコートをお召しになっていました。Aラインのシルエットに、襟元のドレープデザインでドレスのような雰囲気のアウターです。
顔周りは明るく見えるよう、白のボウタイブラウスをお召しになり、その上に羽織られた黒のジャケットがさりげなくコートから見えていて、パンプスやバッグの黒とリンク。キュッと引き締まった印象を与えてくれます。ロングコートに、帽子を合わせることで、さらに縦のラインが強調され、スタイルアップも叶える完璧なコーディネートでした。
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白を点在させて清楚感を出しつつ、足元はネイビーでシックに
2018年11月に行われた「全国育樹祭」の際は、これまで何度もお召しになってきた胸元のカットが印象的なセットアップでお出ましに。



この日は、インナーのブラウスをはじめ、帽子やグローブ、バッグにも白を取り入れることで、爽やかな雰囲気にまとめられていました。子供たちと接する場面もあったため、大人のエレガントさよりも、明るさや清潔感を重視されたのかもしれません。足元は締め色のネイビーでメリハリ感もプラスしていました。
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