ボルドー色とは、深みのあるシックな赤系のカラーのこと。大人っぽい色合いで、落ち着いた華やかさを添えてくれます。このボルドーカラー、皇后雅子さまのお気に入りカラーとしても知られ、雅子さまはこれまでもボルドーカラーが主役の着こなしをされてきました。そこで、雅子さまの秋冬のボルドーファッションをチェックしていきましょう。
大人の遊び心が感じられる“犬柄“がよりやわらかい印象に
1997年11月の地方ご公務でお召しになったのは、ボルドーカラーのツーピース。ブラウスと襟、カフス、さらには帽子のリボンにまで犬柄があしらわれていました。
雅子さまらしいセンスあふれるコーディネート。ボルドーの色のインパクトが強さを、犬のプリントを取り入れることで、大人の遊び心をのぞかせ、やわらかい印象にまとめていました。バッグやグローブの赤系のレザーでそろえ、足元の黒も入れて全身で3色以内に抑えることで、まとまり感が出ています。
ベルベット素材の濃淡で表情豊か、大人の気品たっぷり
1999年12月、科学技術館展示室を見学されるヨルダンのラーニア王妃(当時)をご案内する雅子さま。
襟元やポケットに異素材のデザインがあしらわれたベルベット素材のツーピースは立体的で華やかさ満点。ベルベットの面積が大きく、動くたびにベルベット素材の濃淡が違って見え表情も豊かなうえに、気品もたっぷりです。
赤いスーツにベルベットのボルドーで大人っぽさを添えて
2002年2月の『青少年読書感想文全国コンクール』表彰式にご出席の際は、赤いスーツが印象的でした。
上下赤のスーツとなるとインパクト強めですが、カフスや襟、ボタンがベルベット素材のボルドーカラーになっていて、さりげなく落ち着き感を添えています。また、ショートヘアをオールバックにされマニッシュ感も漂うので、全身赤でもバランスが取れています。またグローブやバッグは黒を合わせ、より大人っぽくまとめていました。