生活の中で欠かせない家事の1つが洗濯です。洗濯用洗剤には液体洗剤やボール型、そして昔ながらの粉末洗剤とさまざまな種類がありますが、それぞれの特徴を知って使い分けることで節約につなげましょう。節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、洗濯用洗剤の賢い使い方を教えてもらいました。
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各種洗濯用洗剤のメリットとデメリット
まずはボール型、液体洗剤、粉末洗剤それぞれのメリットとデメリットやコスパについて比較していきましょう。
ボール型は計量いらずで詰め替えも楽
最近注目されているのが、液体洗剤と柔軟剤を特殊なフィルムに封入したボール型の洗剤です。1回分ずつに分かれているので計量の手間がないこと、液だれによって洗濯機や手が汚れないのがメリットです。また、通常の液体洗剤よりも値段が高いこともありますが、別途柔軟剤を使用しなくていい分、液体洗剤と柔軟剤を併用する場合とコストが大きく変わらないものも多いです。
ただし1回分の洗剤量が決まってしまっているため、少量の洗濯物に使う場合にはコスパがあまり良くないといえます。
液体洗剤は使用量をこまめに調節して節約
液体洗剤は寒い時期でも溶け残ることがなく、また頑固な汚れに直接塗ることができるのもメリットです。洗剤の量をこまめに調節し、必要以上の量を使わないことで節約にもつながります。
デメリットとしては、液だれにより、ボトルや洗濯機がベタベタと汚れてしまうこと、ボール型と比べて詰め替えに手間がかかることが挙げられます。
洗浄力は粉末洗剤が一番
粉末洗剤の洗浄力はかなり強め。液体洗剤やボール型はほとんどが中性のものですが、粉末洗剤は弱アルカリ性で皮脂汚れやたんぱく質汚れに強く、しっかり汚れが落とせて除菌効果も期待できます。そのため、1回の使用量が少なく、洗剤単体としての“実力”はとても高いといえます。
ただし、液体洗剤に比べると水に溶けにくいため、溶け残りが繊維の間に固まって残ることもあり、すすぎ1回でOKの液体洗剤に比べて、すすぎ回数が増えることがあります。柔軟剤を併用する場合は、電気代・水道代が上乗せになることを考慮する必要があります。
また、洗浄力が強いため、色柄物やデリケートな衣類には負担がかかることもデメリットといえます。