料理・レシピ

さつまいも、ダイエット中に食べるなら「冷やし焼きいも」が正解の理由を管理栄養士が語る

適量は1日150g、食べすぎれば太る

冷やせばダイエット食材になるのなら、たくさん食べてもいいのでしょうか?

「1日150gが目安です。やせる成分は増えますが、カロリーは245kcal(100g当たりのカロリーは『八訂 食品成分表2022』より、以下同)。ご飯1杯分(150g)234kcalと比較してもいい勝負。ですから、食べすぎはNGです。脂肪はほぼ0なので、3食のうち1食分のご飯を冷やし焼きいもと置き換える工夫はいいですね」

さつまいも
ダイエット食材になるとはいえ、食べすぎには注意(Ph/photoAC)
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では、どのくらい冷やせば効果が上がるのでしょうか?

「粗熱をとる程度では、でんぷんはレジスタントスターチに変化しませんから、ダイエット効果もありません。ひと晩冷蔵庫に入れて中心が冷たくなるまで、しっかり冷やしましょう。1日中冷蔵庫においても問題ありません」

冷蔵庫を開けている女性
冷蔵庫に入れてしっかりと冷やすのがポイント(Ph/photoAC)
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ビタミンたっぷりで美容にも効果あり

さらに、さつまいもには抗酸化作用の強いビタミン類が豊富に含まれています。

「ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールが多く含まれているので、シミやしわの改善、若さを保つアンチエイジングに有効です。コラーゲンの生成を促すビタミンCもたっぷりなので、潤いのある美肌作りをサポートしてくれます」

ダイエットにも美肌にも有効な冷やし焼きいも。忘年会や新年会などが増えるこれからの季節、冷やし焼きいもを上手にとり入れて太りにくい体に整えましょう。

◆教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん

管理栄養士・菊池真由子さん
管理栄養士・菊池真由子さん
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管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。新刊『食べて、やせる! おうちdeダイエット』(三笠書房・以下同)が2.5万部超えのヒット。10万部超えの『食べても食べても太らない法』などダイエットや美容に役立つ食事について解説した本がベストセラーに。https://www.diet-class.com/

取材・文/佐々木めぐみ

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