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さつまいも、ダイエット中に食べるなら「冷やし焼きいも」が正解の理由を管理栄養士が語る

焼きいも
ブーム中の焼きいも。太りにくい食べ方とは?(Ph/photoAC)
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近年、勢いが増している焼きいもブーム。その甘さのせいかダイエッターにはなかなか手を出しづらい食材です。管理栄養士の菊池真由子さんは、食べ方を少し工夫するだけでダイエット食に変えられるといいます。菊池さんに太りにくい体を作る焼きいもの食べ方と適量を教えてもらいました。

焼きいもは冷やせばダイエット食材に

「寒い季節に食べたくなるほっかほかの焼きいもですが、やせたい人は冷やして食べるのが正解です。実は、焼きいもに含まれるでんぷんは冷やされるとレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)に変化します。レジスタントは“消化されにくい”、スターチは“でんぷん”の意。

つまり、消化されにくいでんぷんということ。消化の悪い食べ物は胃腸に負担がかかるためよくないイメージがある一方で、メリットもあります。消化されにくいということは、食べ物が胃の中にとどまっている時間が長くなるため満腹感を得やすい。少量食べて満足できますから、ダイエットに向いています」(菊池さん・以下同)

焼きいも
冷たい焼きいもは腹持ちがいい(Ph/photoAC)
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食物繊維の効能も得られる

また、レジスタントスターチは食物繊維に似た効果を発揮します。

「食物繊維には、便のかさを増やす、腸を刺激しぜん動運動を活発にして便通をスムーズにする働きがあります。腸内環境が整えられるため、便秘によるポッコリお腹の解消やメタボ予防に有効です。

中でも、ヤラピン(切ったときに出る白い液体)には、便をやわらかくする働きがあるので、カチカチ便の人にはおすすめ。水分摂取が減る冬の時期は便が硬くなりやすいので、さつまいもは積極的に取り入れたい食材の1つです」

お腹に両手を当てている写真
ヤラピン効果で便がやわらかくなる(Ph/photoAC)
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さらに、レジスタントスターチは消化されないまま腸内を移動するため、消化もゆるやか。血糖値の急な上昇やコレステロールの吸収が抑制され、糖尿病など生活習慣病の予防にも効果的です。