マネー

年賀状をお得に出す方法 買うなら金券ショップ、印刷は家でするよりオンライン印刷サービス

年賀状と正月飾り
できるだけ安く済ませたい年賀状代(Ph/photoAC)
写真7枚

年始の挨拶として恒例の年賀状ですが、デザインを考えたり、ハガキを購入したり、印刷したりと、手間とお金がかかりますよね。最近は年賀状を出す人が減ってきているとはいえ、簡単にはやめられない人も多いはず。そこで、少しでもお得に年賀状を出す方法を、お金のプロフェッショナルで節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに教えてもらいました。

* * *

1円でも安く年賀状を手に入れよう

2014年までは50円で送ることができた郵便ハガキも、徐々に値上げされ今では1通63円です。そこで、年賀状を少しでも安く出すための方法を知っておきましょう。

3枚のハガキとペン
年賀ハガキを少しでもお得に買う方法(Ph/photoAC)
写真7枚

年末が狙い目!金券ショップの利用でお得にゲット

ハガキを安く購入できる店といえば、やはり金券ショップです。金券ショップでは、毎年年賀はがきの発売当日から販売を開始していることが多く、相場はインクジェット無地で62円程度です。さらに安く購入する方法としては、大量購入での割引があるか確認すること、また、年末が近づけば、売れ残り回避のために割引されることもあるのでチェックしましょう。

そのほか、ネットオークションなどに安く出品されている場合もあるので、チェックしてみてください。

郵便局での購入でポイント還元

郵便局やコンビニなどで年賀ハガキを買う場合、これまでは現金のみが適用でしたが、郵便局ではクレジットカードやバーコード決済などの各種キャッシュレス決済を使うことができるようになりました。クレジットカードなど、ポイントがつく決済方法にすれば、定価での購入にはなりますが、ポイント還元という形でお得になります。

コンビニではクレジットカードやバーコード決済などが利用できない場合があるので、キャッシュレス決済でポイントをもらいたいなら郵便局で購入するのが確実です。

ネットでの印刷サービスを利用しよう

オンラインの年賀状印刷サービスを利用すれば、年賀ハガキを購入する手間がかからず、ハガキ代に印刷費が込みになるので、年賀ハガキを買って自宅で印刷するよりも安くなる場合があります。特に印刷枚数が少なく、年賀状くらいにしかプリンターを使っていないという人は、インク代と比較し、検討してみましょう。

Ph/プリントパック公式サイトのスクリーンショット
業界最安値をうたうプリントパック(Ph/プリントパック公式サイト)
写真7枚

一例として、業界最安値をうたう「プリントパック」の場合、100部(7営業日+宛名1営業日追加)で8230円(印刷加工代 ・宛名印字代 ・送料 ・消費税込み)なので、ここからはがき代6300円を引くと、印刷代は1930円になります。片面印刷の場合は7660円なので、自身で宛名を書く場合はさらに570円安くなります。

一方エプソンの純正インクの価格を「ビックカメラ.com」で調べたところ、4色セットで最安値のものでも2640円でした。

年賀状を印刷している
自宅で年賀ハガキを印刷するより、印刷会社に発注した方が安い場合も(Ph/photoAC)
写真7枚

アプリでの年賀状送付なら財布にも優しい

書き損じハガキなどの交換手数料も2023年4月から42年ぶりに値上げされ、一度に100枚以上交換する場合、これまでの5円から10円となることを知っていますか? 自宅で年賀状を作ると、どうしても書き損じハガキが出てしまい、もったいないですよね。そこで、この機会に年賀状をオンラインに切り替えるのも、大きな節約になります。

オンラインでの年賀状に切り替えて節約

郵便局では時代に合わせて「スマートねんが」というサービスが始まっています。「スマートねんが」はLINEで送ることができるオンラインの年賀状で、デザインは100種類以上。300円から用意されている年賀状を購入すると、同デザインのものであれば何通でも送り放題です。また、動画やボイス、動くスタンプなどでカスタマイズできるので、年賀ハガキより自由度が高いのも魅力です。

「スマートねんが」のサービス紹介ページのスクリーンショット
「スマートねんが」のサービス紹介ページ(Ph/郵便局公式サイト)
写真7枚

そのほかLINEの年賀スタンプや年賀カードなどのサービスなどを利用するだけでも、華やかな年賀のやりとりができます。

ハガキの年賀状終了の告知をする

親しい間柄の人であれば、オンラインへの切り替えもあまり問題がないかもしれませんが、親戚などにいきなりLINEで年賀状を送るのは抵抗があるかもしれません。

そこで、去年の年賀状を出してきて、この人にはオンライン、この人にはハガキ、と一度仕分けをしてみてください。惰性で年賀状を送らず、送る相手を絞るだけでも節約ができます。

LINEのイメージ
年賀をオンラインに切り替えるのも一手(Ph/photoAC)
写真7枚

さらにおすすめなのは、いきなりオンラインに切り替えるのは失礼な気がするけれど、ハガキでなくてもいいのでは、と思う相手への年賀状に「年賀状は今年で最後とさせていただきます」や「来年からはオンラインに切り替えさせていただきます」などと記載すること。いきなり年賀状を送らなくなるよりも丁寧な印象を与えることができますし、もしかしたら相手のほうも「年賀状のやりとりはそろそろ終わりにしてもいいのでは?」と様子を見ているかもしれません。

このとき、コメントを記載した相手を忘れないようにメモして、翌年の年賀状を作る際に確認できるようにしましょう。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
写真7枚

節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/吉田可奈

●ボール型・液体・粉末 洗濯用洗剤、コスパがいいのは?“最安値商品”で比較

●コロナ禍で久しぶりの再会 そんなときに相手を喜ばせる「最強のひと言」

関連キーワード