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「ケチ」と「倹約家」の“決定的な違い”とは? 資産2億円の節約のプロが語る

「お金に対する価値観」はひとそれぞれ

人から見て「あの人はケチだ」と思うようなことでも、本人から話を聞いてみると、「ケチではなく、その人なりの価値観でお金を使っている」ことがあります。

高給取りが賃料の安い部屋に住むことはケチなのか

時々、高収入を得ている人が賃料の低い賃貸物件に住んでいると「あの人はケチだ」という人がいますが、本当にそうなのでしょうか。高級なマンションに住むことで、仕事の疲れが癒される、モチベーションが維持できるなら高い家賃を払う価値はあるでしょう。しかし、忙しくて帰って寝るだけの部屋に高い家賃を払い続けることは無駄な支出と言えます。

高級マンションのイメージ
本当に必要な出費か考えてみて(Ph/photoAC)
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私の保有資産は2億円を超えていますが、家賃は普通のサラリーマンと比べても安い方に入ります。私は1年の半分を海外で過ごすため、日本での高い家賃は無駄になると考え、この部分の支出をカットしているのです。

人の意見に振り回されず、自分の価値観を大事に

お金に関する価値観は人それぞれ異なります。支払いに毎回クーポンを利用する人もいれば、「クーポンやポイントなど細かいことは苦手。十分に稼いでいるから細かいお金の出を気にせず生きていく」という人もいます。どちらが正しく、どちらが間違っているものではありません。

ビンからはみ出た小銭
自分なりの価値観でお金を使うことが大事(Ph/photoAC)
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しかし、節約の力も取り入れて資産を築いた私からすると、細かい出費まで気を使えるようになると、資産が増えることはもちろん、お金に対する知識も増えます。結果、お金にも時間にも縛られない、自分にとってよりよい生活を送ることができるようになります。

◆教えてくれたのは:生活コスト削減コンサルタント・生方正さん

生方正さん
生活コスト削減コンサルタント・生方正さん(Ph/藤中一平、イメージコンサルタント/坂井二朗)
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うぶかた・ただし。明治大学サービス創新研究所研究員。高校卒業後に海上自衛隊に入隊。勤務の傍ら節約術を駆使しながら、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資などを行い、40代で2億円の資産を築いた。現在は生活コスト削減コンサルタントと南極講演家として、メディアで活躍中。著書に『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』(あさ出版)、『攻めの節約』(WAVE出版)など。

構成/間野由利子

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