年末に自宅を大掃除した人も多いでしょう。でも、財布の大掃除を忘れていませんか?「お金持ち体質の人は、お金への意識が高いといわれていますが、同時に財布のメンテナンスにも気を使っています」と話すのは、40代で2億円の資産を築いた生活コスト削減コンサルタントの生方正さん。素材別に財布の正しいお手入れ法を紹介してくれました。
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お財布の種類別、お手入れの仕方
財布は意外と人目につきやすいアイテムです。レジでの支払いや、会社でランチに行く際に財布を手に出かけることもあるでしょう。
人の目につくことが多いからこそ、持ち主のお金に対する意識を感じさせるものでもあります。シミや汚れがついた財布をいつまでも使っている人は「物事に無頓着な人」と思われ、人から信頼されにくくなります。逆に、財布の手入れが行き届いている人は周りからの信頼度が高まり、結果的に仕事やお金に関するいい話が舞い込みやすくなると私は考えています。
半年に一度は手入れをしてきれいな状態に保っておきたいものです。
革財布のお手入れ法
まずは、革の財布のお手入れ法について紹介します。革財布は丁寧なに手入れをすることで長もちするため、買い替えの頻度を後ろにずらすことができます。さらに、革製品としての味が出てくるのもメリットです。
レザーブラシ、柔らかい布、革クリーム(1000円程度で買えるものでOK)を用意しましょう。
【1】クレジットカードや小銭などをすべて取り出す。
【2】レザーブラシ(柔らかい布)を使って、財布の折り目や両サイドなどほこりがたまりやすい部分を中心に汚れを落とす。
【3】財布の内側など目立たないところで色落ちしないか試してから、柔らかい布で、革部分全体に革クリームを塗り込む。
【4】革クリームをファスナーにも塗布して、金属同士のすべりをよくする。
【5】財布を風通しのいいところにおき、乾燥させる。
合皮財布のお手入れ法は?
合皮の上に合成樹脂を塗ることで、革の風味を出した合皮(合成皮革)は、水やカビに弱い皮製品に比べ、耐水性があり汚れがつきにくく、お手入れも簡単です。ただし、革製品は上手に使えば10年ほど持つのに対して、合皮製品は3年くらいが寿命と言われています。
【1】クレジットカードや小銭などをすべて取り出す。
【2】水を含ませて固く絞った布で、財布の表面を丁寧に拭く。
【3】乾いた布で優しく水分を拭きとる。
布&ナイロン財布は汚れがしみ込む前にお手入れ
布やナイロンの財布は汚れたまま放置すると、繊維に汚れが入り込み落ちにくくなります。財布の一部が黒ずんで見えるなど、気になるところがあれば早めに対処することが必要です。
【1】クレジットカードや小銭などをすべて取り出す。
【2】薄めた中性洗剤を布に含ませ、とんとんと軽くたたいて汚れを落とす。このとき、表面をこすると毛羽立つ可能性があるので注意。
【3】乾いた布で優しく水分を拭きとる。
【4】乾燥したら、水濡れと汚れを防ぐために布製品用の防水スプレーをかけて仕上げる。