手軽に利用するなら、ちょっと遠出の日帰り旅行!
私は宿泊旅行で利用しましたが、まずは遠出の日帰り旅行から始めるのもいいでしょう。1日で往復するので、2410円÷2=1205円(片道)より遠くへ行くなら元が取れ、途中下車をして寄り道をしたり、少し足を延ばしてみたり。気ままにルート変更ができる自由さがあります。
例えば、東京駅から小田原駅、大阪駅から姫路駅などは狙い目。片道1時間半程度で無理なく行くことができ、乗車料金は片道1520円、往復で3040円。青春18きっぷなら往復で630円安く行くことができます。
同行者がいる場合の注意点。合流場所を考えよう
青春18きっぷは、1枚で発券され、日付のスタンプが5回押せるようになっています。初めて改札を入る際に、日付入りのスタンプを押してもらうことで利用スタートとなります。あとは改札でスタンプの日付を見せればJR全線が乗り降り自由になります。
冒頭のルールにある通り、5回は複数人で利用してもOKですが、きっぷは1枚しかありません。車内での待ち合わせはできず、改札外で合流し、一緒に改札を通る必要があります。合流地点までJRを利用する場合も、きっぷを持っていない人は料金が別途かかりますので注意しましょう。
今回の旅では、京都に住む息子が一緒でした。まず京都駅で息子がきっぷを購入し、1つスタンプを押してもらい乗車。私が乗車する駅で一旦下車し、改札外で待ち合わせ。改札で私の分のスタンプをもう一つ押してもらい目的地へ2人で向かいました。帰りも私が下車するときには息子は一度下車して改札を出る必要があります。必ず改札はきっぷと一緒でなくてはいけないと覚えておきましょう。
5回分を使いきれない場合、払い戻しはありません。我が家は今回の旅で2名が往復したので4回分を利用。残り1回は、息子が京都から名古屋までの日帰り旅行で使いました。
今回は春の期間途中での掲載になりましたが、設定期間の早めに購入しておくと、使い残しのリスクも減り、どこへ行こうかというワクワク感も楽しめます。
■青春18きっぷ│トクトクきっぷ:JRおでかけネット (jr-odekake.net)
◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん
旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを
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