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パンを冷凍すると味が落ちるのはなぜ?おいしく食べるための冷凍保存のコツと家電の使い方

クイジナート『エアフライオーブントースター TOA-38』で焼いたパン
買ってきたパンの味を極力損なわないようにする保存法と温め直しのコツは?(写真はクイジナートの『エアフライオーブントースター TOA-38』で焼いたパン)
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せっかく買ってきた高級パンや、ホームベーカリーで焼き上げたパンを、食べきれずに残ってしまうことはありませんか? 極力味を損なわないように保存するコツは? また、おいしく温め直すコツはあるのでしょうか。家電ライターの田中真紀子さんに教えてもらいます。

冷凍のコツは「乾燥させない」

余ってしまったパンは、腐らせないように冷凍保存する人も多いでしょう。ただし、冷凍するとどうもおいしさが損なわれてしまう気がします。なぜなのでしょうか。

「食パンを冷凍することで本来のおいしさが損なわれる理由は、一言で言うと冷凍庫内で乾燥してしまうからです。

冷凍庫は、コンプレッサー(熱交換器)によって冷やされていますが、その際に空気中の水分が結露して霜になります。そのため庫内の水分がどんどん減ってしまい、パンが乾燥します。パンが乾燥すると酸化がはじまり、パサついて変色し、風味も悪くなります。さらにパンに含まれるでんぷんは、乾燥するとお互いくっついてしまう性質があるため、食感まで悪くなってしまうというわけです。庫内にある他の食品のニオイが移って嫌なニオイがすることもあります」(田中さん・以下同)

1枚ずつラップで包み保存袋に入れてしっかり空気を抜く

こうした理論を踏まえると、味を損ねず冷凍するには、「いかに乾燥させずに冷凍するか」がポイントになるそう。

ジップ付き袋に入った食パン1枚
食パンやフランスパンはカットして1枚ずつピッタリとラップに包み、ジッパー付きの保存袋に入れてから冷凍庫に保存(Ph/クイジナート)
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「食パン、フランスパン、クロワッサン、ベーグル、いずれの種類も、おいしく冷凍する方法は同じ。水分を損なわないよう、食パンやフランスパンはカットして1枚ずつピッタリとラップに包みます。そのうえで、ジッパー付きの保存袋に入れてから冷凍庫に保存することがポイントです。

こうすることで、水分の蒸発とニオイ移りを抑えられます。また袋の中の空気をしっかり抜くことで、酸化を抑えることもできます。

なお総菜パンは、フィリング(中に詰めたもの)が冷凍に適してないものが多いため、基本的に冷凍はおすすめできません。もし冷凍するなら上記と同じ手順になります」

冷凍したパンは自然解凍が基本

冷凍したパンをおいしく焼くには、自然解凍が“基本”。

シャープ『ヘルシオグリエ AX-GR2』が置いてあるキッチン台
シャープ『ヘルシオグリエ AX-GR2』なら、過熱水蒸気の力で、生食パンの“ふわふわ”食感も再現
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「冷凍したパンを食べるときは、30分から1時間前に出して自然解凍するのが基本です。解凍せずにそのままトーストしてしまうと、表面は焼けているのに中はまだ解凍されていない状態になりやすいからからです。

さらに、パンを解凍したら、軽く霧吹きをすると、多少抜けた水分が補給されておすすめです。自然解凍は待てないという人は、電子レンジ500Wで1分程度温めて解凍すると、解凍はできます。ただ、しんなりしてしまうので、その後トーストしてカリッと焼き上げるとよいでしょう。

なお、サクッと焼き上げたいときは、高温短時間で焼きますが、生の食パンに近い仕上がりにしたい場合はスチームオーブンレンジのスチーム機能を利用するか、霧吹きしてからオーブントースターに入れ、いずれも温度設定は『低温』にして焼きます」

以上のように、冷凍パンをおいしく焼くには、多少の時間や手間がかかりますが、近年は、冷凍パン(主に食パン)をそのままおいしくトーストできるトースターも登場してきているとのこと。

田中さんがあげる次の2点が、その例です。