1匹家に迎え入れると、「仲間が欲しいだろうな」ともう1匹飼い始める…。そんなふうに一緒に暮らす猫が増えていき、大家族で賑やかに暮らす愛猫家もちらほら。『最後の晩ごはん』や『時をかける眼鏡』などで知られる小説家・椹野道流さんは、2022年中頃に生後1か月の保護猫“ちびすけ”と出会い、現在は5匹の猫たちと一緒に生活中。その様子を記録したフォトエッセイ『ちびすけmeetsおおきい猫さんたち』(三笠書房)を出版しました。
猫たちの生活ぶりがSNSで大反響
基本的には、単独行動を好むという猫。しかし、家猫となると話は別で、じゃれ合ったり喧嘩したりと日々たくさんのコミュニケーションをとるものです。椹野家の場合は、大人の先住猫たちの中に生後1か月の子猫が1匹で仲間入りしたということで、椹野さんのツイッターでは大人たちの中に徐々に溶け込んでいくちびすけの姿が観察できます。フォロワーからは大反響で、「いいね」は毎回2000を軽く超えるほど!
また、椹野さんこと「執事」と猫たちの距離感も近く、どの写真に移る猫もとてもリラックスしている様子。ご飯に夢中になる後ろ姿や、寝る寸前のウトウト顔、執事と遊んで俊敏に動く姿など、とても生き生きしていて、フォロワーを癒やしています。
兄&姉たちの溺愛っぷりにキュン
もちろん、『ちびすけmeetsおおきい猫さんたち』に載っている写真も、ベストショットばかり。仲間入りしたてのちびすけを軸に、キュートなふれあいが1冊に収められました。
椹野家に来たてで1匹だけ離れて暮らしていたときは、とりわけ体が小さくあどけなさ満点。“執事”を見つめるつぶらな瞳は、あまりにも可愛くて目が離せなくなりそうです。また、先住猫の福本がちびすけが入っているケージまで訪ねてくる様子も。福本もまた、ちびすけの瞳に取り憑かれてしまったのかもしれません…。
ケージから出て以降は、少しずつ距離を縮めきょうだいのような関係に。家の中で遊ぶ様子がたびたびカメラにとらえられています。
特に、ちびすけのお兄さん的存在である甘利は、毎晩ちびすけの毛づくろいをしているのだとか。ちびすけの上に体を半分乗っけて、なでなでする姿からは愛情だだ漏れ。ちびすけは幸せものです。
また、椹野さんによるエッセイのパートでは、ちびすけを迎え入れるに至った経緯や葛藤などが赤裸々に記されています。命を預かるうえで欠かせない覚悟についても知ることができる一冊です。